四谷と栄光の中学受験テキストの改訂が今年度で完了しました。
それと先行する形で昨年の四谷大塚の合不合判定テストには難度に大きなブレがありました。
今日の記事は首都圏模試センターの模試に関する話です。
首都圏模試センターの合判模試は、特に算数が以前の出題と比べて難化していると感じます。
これ、指導する側としてとても困っています。
四谷大塚の予習シリーズや栄光ゼミナールの中学受験新演習の記載内容が大幅に難化している話をこの記事で書きました。
それらのテキストの改訂は一昨年の4年生から始まり、今年度の6年生用で完結します。
という訳で、6年生用のテキストが改訂されたのは今年度ですが、四谷大塚の合不合判定テストが一歩先んじて、2021年12月の回あたりから大幅に難化していました。
これについては2022年4月10日の第1回のタイミングで記事にしています。
四谷大塚の合不合判定テストは、2022年の第2回(7月)でも算数は強い違和感を覚えるレベルでした。
しかし、
結局、合不合判定テストは2022年の9月から以前のレベルに戻りました。
算数の難度が以前のレベルに戻り、ほっとした記憶が残っています。
今年度の4月と7月の合不合判定テストも難度に違和感を感じない出題でした。
さて、首都圏模試の話です。
6月から7月にかけて首都圏で受けられる規模の大きな模試は4種類あります。
⭐︎ Sapixの志望校判定テスト
⭐︎ 四谷大塚の合不合判定テスト
⭐︎ 日能研の志望校判定模試
⭐︎ 首都圏模試センターの合判模試
それぞれの模試はターゲットとする受験生の学力層が異なります。
特に算数は、模試の想定するレベルと受験生のレベルが合っていないと「手も足も出ない」あるいは「簡単すぎてミスでしか点差がつかない」という事になります。
イメージとしては四谷大塚と日能研が全ての層を幅広く、Sapixは上位層のみ、首都圏模試が下位層に適合という感じです。
詳しい話は以下の記事などで書きましたが、感覚として四谷大塚の偏差値で40ちょっとの学校が首都圏模試では50、つまり中心となるターゲットというイメージです。
首都圏模試のメインターゲット、偏差値が50とはどのくらいの学力層でしょうか。
ちなみに上の方で下位層などと失礼な書き方をしましたが、中学受験への本気の学習をしなければ、ほとんど得点が取れないレベルです。
イメージするために、具体的な校名を列挙してみましょう。
首都模試センターの表で48から52位に位置付けられている学校名を拾ってみました。
佼成学園、聖学院、跡見学園、大妻多摩、大妻中野、女子聖学院、女子美大付属、東京家政大附属、神奈川学園、聖セシリア女子、聖園女学院、工学院大附属、駒込、サレジアン国際世田谷、千代田国際、東京電機大、日大第一、日大第三、八雲学園、横浜創英、千葉日大第一、日出学園、開智未来、昌平、農大第三、西部文理、細田学園、常総学院、など
これらの学校を受験する生徒の7月の段階での問題を解く力は、こんな感じです。
★算数の基本的な問題を1問あたり2分の制限時間で解かせて見ると、全単元の半分に対してまだまったく点が取れない。
そんなバカな、と感じる人も居るかも知れません。
いくらなんでも「半分」は大袈裟だろうと思う人もいるでしょう。
でもこれは、私がデータとして見て来た事実です。
小6の7月の算数力の話は、原稿が長くなりますので記事を分けます。
明日の朝8時に設定してタイマー投稿する予定です。