駒澤塾:中学受験の算数・理科

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午後8時の夜空に注目 四谷合不合20140407.

中学入試の天体では、午後8時の夜空が尋ねられることが多いのはなぜでしょう? 

午後8時は、小学生が起きていて良い時間帯だからです。

でも、季節の星座は真夜中の夜空で学びます。

この時刻の差について考えておくと役に立ちます。

 

季節の星座は、真夜中の夜空の様子を学びます。 
「なぜ、真夜中の夜空の様子なのでしょう?」 
この質問に対して理由を言える生徒は少ないです。 

 

【解答】
真夜中に南中する星座は、その晩に最も長く夜空に見えるものだから。  

 

真夜中に南中する星座は、
日が暮れてすぐに東の地平線から姿を現し、
日の出寸前に西の地平線に沈んで行きます。 
一番長く夜空に見えるということになる訳です。 

 

ところが中学入試では午後8時頃の夜空の様子が出題されます。 
特に入試期間に合わせて2月初旬の午後8時というパターンが多いです。 
4月7日の四谷大塚合不合判定テストでも2月6日 午後8時の夜空でした。 

 

出題されたのと同じ夜空が「真夜中に」見られるのは何月なのか、計算してみましょう。
時刻と日付に対する星座の動きは天体の計算問題で頻出です。 
計算のコツは、時刻と日付の計算を段階的に分けてすることです。 

 

【時刻の計算】
午後8時から真夜中(24時)は「4時間後」です。 
星座の動きは 15 度/時間 × 4時間 = 60度(反時計回り)

次に、日付をずらして元の夜空に戻します。

【日付の計算】
60度、時計回りに動かせば、元の夜空に戻るわけです。 
つまり  60度 ÷ 30度/月 = 2カ月(前)
2月6日の2カ月前は12月6日、冬至に近い冬の夜空です。 

 

2月初旬の午後8時の夜空は、
冬の真夜中に見える夜空と同じ。 

これ、頭の片隅に入れておくと役に立つ知識です。 



 

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