駒澤塾:中学受験の算数・理科

中学受験の算数・理科を中心に書いて行きます。駒澤が旧字体なのは検索をしやすくするためです。

英語とタイピングの学習法

中学生になって勉強をしっかりやらねばならないのは、新しく加わる英語と数学ですね。 今日は、英語の学習とタッチタイピングの練習を同時にやる方法の提案です。 

 

中学受験を終えた子たちは、新学期に向けて骨休めをできているのでしょうか、それとも次のステップに向けてスタートダッシュ開始済み? 

 

高校受験に目標を切り替えたなら、できれば春期講座から通塾を始めることをお勧めします。 4月に中学校の新学期が始まってから様子を見て、と考えるご家庭も多いのですが、スタートで遅れると追いつくのには頑張っても3倍の時間がかかります。 

★昔の記事:一度ついた悪い癖の修正には3倍の時間がかかる話。

問題のレベルに要注意 - 駒澤塾:中学受験の算数・理科

 

中高一貫校へ進学する場合、「入学前ドリル」を受け取って、うわぁって顔になった生徒も多いはず。 以前の集団塾での教え子で偏差値の19上の学校に合格して、「入学前ドリル」を受け取った瞬間に不登校になった(まだ登校してないんですけど)という相談を受けたことが有りました。 

 

これまで何年も勉強の尻を叩いて来て、ここからまた何年も? と暗い表情になる保護者の方の顔が目に浮かびます。 ならば少し工夫をして、英語の学習を楽しみながらすすめる方法を提案・・・ と草稿を準備してたら・・・

にほんブログ村の新着記事で、タイピング練習の話をみつけた。 

www.jukenlab.net寿司打というソフトは知りませんでした。 とても役に立つ記事でしたので、ぜひお読みください。

 

と言う訳で、

タッチタイピングの練習をするためのソフトウェアの話が出ましたので、私はハードウェアの話と、あわせて英語の学習もしてしまおうという話を書きます。

 

キーボード入力についてはこんな記事を書きました。 例によって脱線しまくりで、マン・マシン・インターフェースの話からプリウスの暴走事故の原因推定まで書いています。 上達方法そのものは記事末尾の部分です。 

komazawajuku.hatenablog.com

関連部分を要約します。

1:私自身のタイピング上達は、研究室で昼飯代を賭けてのキーボード入力競争

2:内容は単純で、AからZまでを誰が一番速く打てるかというもの

3:ホームポジションの図を見て一気にタイピング速度が上がった

4:速く、正確に入力するコツは、「見ないで入力できるようになる」こと

5:コの字の形にした段ボールでキーボードを隠して、手を突っ込んで打つ

6:単純だが、キーボードを隠しての入力練習はすごく効果が有る

 

【使用するキーボードについて】

キーボードを見ないで打つのですから、ストロークの深いタイプが良いです。 ボタンが並んだようなおしゃれなタイプは、指先で探りにくいので上達を遅らせます。 静音タイプよりカチカチと音が出る方が練習には向いています。 

USB接続なら千数百円から、Bluetoothタイプでも値段は知れていますから、使いやすい物を買ってしまいましょう。 

 

【キーボードの小改造】

使うキーはAからZまでの文字キー以外には、Backspace、Enter、Shift、Spaceキーだけです。 キーボードのFとJのキーには指先でホームポジションを探れるように小さな突起が付いているのが普通ですが、慣れるまでガムテープの小片を貼るなどして指先で探りやすくしておくと快適です。 

 

【キーボードの目隠し】

先の記事で「ブラインドタッチ養成ギプス」(今は使えない名称ですね)と書いたものは、単純に段ボールをコの字形にしてキーボードをまたぐように置いた物です。 

慣れるまでは上にキーボードのホームポジション表を印刷して置いておくと、練習がはかどります。

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このように、コの字の形にした段ボールでキーボードを隠して、その下に手を突っ込んで打つわけです。 

 

【AからZのタイムトライアル】

メモ帳やワープロを起動して、ディスプレイだけを見ながらAからZまで打ちます。 上の行と見比べられるので、打ち間違いが即座にわかります。 叩くキーを間違えたら、Backspaceキーで消して打ち直しましょう。 

私のように誰かと勝負しながら練習すると上達速度が速いですが、とりあえずアルファベット26文字を15秒以内に打てるようになると、日本語のローマ字入力も含めてキーボードからの入力に負担感がほぼ無くなるはずです。 

 

【英語の教科書を打ち込んでしまおう】

同級生でダントツに英語ができた男は、中学生のときにポーの小説「黒猫」全文を原語で暗唱していました。 ネイティブでない私たちは単語を「暗記」し、文法を「学ぶ」ことで外国語を使えるようになろうとする訳ですが、「暗唱」というのはもっと注目されて良い学習法だと思います。 

イスラエル公用語ヘブライ語、世界各国から集まって来た国民をまとめるために古代の言語を復活させたわけですが、なんでそんなことが可能だったかと言えば「暗唱」をしていたからです。 ユダヤ教徒は成人のお祝い「バル・ミツワー」で聖典の一節を暗唱します。 日常生活では住んでいる国の言葉を使っていても、ヘブライ語の構文や基本的な単語については一通りの学習を全員が済ませていたわけです。 

英語を学ぶにあたって全員が暗唱をすべきという主張はしませんが、英語の教科書をキーボードから一回打ち込んでしまうだけでも、ずいぶんと頭に残るものがあるはずです。 

 

ワープロソフトの活用】

私が中学生の頃は、ひたすらノートに書く、という方法しか有りませんでした。 今はキーボードを使うことで「指の動きで単語を覚える」ということが可能になっています。 外国語の単語を「記号」として「大脳新皮質」だけを使って覚えるのではなく、指の「動き」として覚えることで圧倒的に体積の多い「大脳」も利用できる訳です。 

じっさい、英文のタイピングを頻繁にしている人が、単語の綴りを思い出すためにテーブルの上でタタタッと指を動かしているのを見たことが有ります。 

★昔の記事:暗記に大脳を活用する話。

上手な暗記法:情報の冗長化 - 駒澤塾:中学受験の算数・理科

 

更に加えて、英語の教科書を打ち込むときにワープロソフトを使うことで、次のようなメリットも期待できます。

 メリット1:つづりの間違いをワープロソフトが教えてくれる

 メリット2:読み上げ機能を使えばヒヤリングの教材にもなる

 

あと、翻訳サービスを使えば授業の予習が・・・

学習という観点からは、これはデメリットかな?

 

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