駒澤塾:中学受験の算数・理科

中学受験の算数・理科を中心に書いて行きます。駒澤が旧字体なのは検索をしやすくするためです。

文書のデジタル化:ScanSnap

私が中学受験の講師になるずっと前、娘が中学受験を終えた小6の2月末、テキストやプリント類を捨てる前に記念写真を撮りました。 部屋の隅で崩れないように積み上げてみたら横に立つ娘の身長を超えていました。 通う方でこれですから、教える方は膨大な印刷物を取り扱います。 講師は2種類居ます。 さくっと捨てる人と、私のように何でも取っておく貧乏性な人と・・・

 

冗談はさておき・・・

テキストやプリントを捨てるか取っておくかの分かれ道に、「添付の解説通りに教えるか」それとも「手書き解説を使って教えるか」というのがあると思います。

私は「手書き解説を作って教える」派です。 

komazawajuku.hatenablog.com

テキストに改訂があった場合、添付の解説通りに教えるなら旧版のテキストはさくっと捨てられますが、全問に手書き解説を付けている場合は修正されたポイントがどこかを1ページずつめくって調べ、それを差し替ええるという作業が避けられません。 ということで作った資料は捨てられませんが、そのまま取っておいたら、あっという間に(大人の)身長を超えます。 デジタル化が必須です。 

 

メインで使っているスキャナーはずいぶん前に買った富士通ScanSnap S1500です。 長年使っていてページ数のカウンターも10万ページを超えました。 ゴムローラーも紙押さえのパッドも交換時期をとうに過ぎているので原稿のセットに多少の注意は必要なのですが、立派に思うのは原稿送りのジャムは起きてもスキャンの取りこぼしがこれまで1ページも発生していないことです。

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というわけで、デジタル化をした当初の目的は手書き解説の保存だったのですが、電卓を叩いて計算してみたらこれまでの累積10万ページのうち半分以上は中学入試の過去問題集でした。 声の教育社や東京学参の学校別の問題集を丸々一冊デジタル化したデータが100校分を超えています。

問題集は受験を終えた教え子からの寄贈のほかに、けっこう古本も購入しています。 生徒に対して「これだけは、絶対に覚えろ」と指導するということは、極論すれば逆に「これ以外は余裕が有ればで良い。やらなくても大丈夫。」と断言することだと考えます。 そのためには、どのようなレベルの学校がどのような出題をするのかイメージを持っていなければ怖くてできません。 イメージを持つために集めたのが100校を超えるデータです。

1冊の問題集をデジタル化するための作業は、裁断に5分弱、スキャニングに10分強、データの編集に5分弱で、作業としてはトータル20分程度です。 取り込んだあとアクロバットOCR機能を使ってテキスト認識させ検索や文章のコピーへの準備をしますが、これはパソコンが勝手にやってくれるので手間は無し。 1冊あたり20から60メガバイトの大きさで、キーワードで検索ができ、ページを指定すればさっと印刷ができるデータができ、ばらした本は資源回収袋に放り込めます。

 ScanSnap の最新型

 

 

SanSnapで読み取れるのは名刺サイズからA4版までのペラ紙ですが、A4サイズを超える資料は2つ折りにして専用の透明シートにはさんで読み取ることができます。 できますが、作業の手間がまるで違うのでページ数の多い資料を読み取るのはしんどいです。

入試問題の現物はB4サイズとかA3を2つ折りにした冊子が多いので、これらはちょっと面倒です。 それと裁断できない本は読み込めません。 それらのデジタル化については別の方法をとっていますので、稿を改めて書きます。

2018-06-16 追記:書きました。 

komazawajuku.hatenablog.com

 

 2020-06-06 追記:ScanSnap Organizerのエラー対応の話 

komazawajuku.hatenablog.com

 

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