駒澤塾:中学受験の算数・理科

中学受験の算数・理科を中心に書いて行きます。駒澤が旧字体なのは検索をしやすくするためです。

530-31和と差の対処法<消去算>

510-31『和と差に関する問題』の単元で苦戦した生徒(人数的には大多数)向けの対策方法の提案です。 今回の記事はその中から <消去算・加減法> <消去算・代入法>を解説します。 

 

デイリーサポートとデイリーサピックスの問題を<○○算>の分類で整理し、概要と共に、それに対する私の意見を書きました。 

また、<○○算>の分類には見直しに使えるように、Sapixの前回のスパイラル(春期講習のH51-02)、市販本の「塾技100」、早稲田アカデミーのオリジナルテキスト「バックアップテキスト」の該当するページも記載しておきました。

 

<消去算・加減法>

デイリーサポート51-31Aの①(1) デイリーサピックスP.6の①★

 ノートと鉛筆を何本かずつ買った時の代金から鉛筆の単価を求める。

デイリーサポート51-31Aの①(2) デイリーサピックスP.6の②★

 リンゴとミカンを何個ずつか買った時の代金から双方の単価を求める。

 

Sapixの解説では立式して、式と式の差を調べるという方法で解いています。 

この解き方はごく一般的で「大人にとっては簡単に見える」方法なのですが、小学生にとっては習っていない知識を使う方法です。 そこで私は<表を使って解く>ことを提唱しています。 

komazawajuku.hatenablog.com

<消去算・加減法>の習得に使えるテキスト

※春期テキストH51-02「和と差に関する問題」のP.3の①と②、P.4の①

※塾技100では塾技⑨「消去算」の例題1

※バックアップテキストでは②「消去算・代入算」の左側ページの5問

 

 

<消去算・代入法>

デイリーサポート51-31Bの① デイリーサピックスP.6の③★ 

 消しゴム1個が鉛筆3本の値段より10円高い」という条件で単価を求める。

デイリーサポート51-31Cの① デイリーサピックスP.10の①★★

 単価の判っているリンゴとミカンを合計20個買った時の双方の代金の差額からリンゴの個数を求める。(デイリーサピックスは合計13個)

 

Sapixの解説は51-31Bでは「置き換える」という言葉を使って<代入>をしています。 

その一方で51-31Cでは「もし全部ミカンだったら」という仮説からスタートする<理想と現実>の解き方を使っています。 51-31Cの問題が★★になっているのは使っている解き方の差だと思います。 

 

たしかに51-31Cの方が一段階難しいですが、私は表を使って整理すれば★★では無くなると感じています。

 

今回のデイリーサピックスの問題(P.10の①)を表で解く方法を載せました。 この表を見ればどんな出題かは分かりますので、問題文は省略します。

それまで「わからない」と言っていた生徒が、自分自身で表を書きながらステップを追って行くと「あれ?簡単?」と言うようになります。 基本的にSapixのテキストにある解き方と同じ処理なのですが、解説の文章を読んだだけでは解き方が分からない場合、このような表を書いて解かせることをお勧めします。 

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表を使って解く方法に関しては、以前こんな記事を書きました。 

komazawajuku.hatenablog.com

 

<消去算・代入法>の習得に使えるテキスト

※春期テキストH51-02「和と差に関する問題」のP.3の③、P.4の②

※塾技100では塾技⑨「消去算」の例題2

※バックアップテキストでは②「消去算・代入算」の右側ページの5問

 

 

<消去算>は式の変形(移項)や式どうしの差を調べて解く方法が一般的ですが、「式の変形が簡単」というのは「大人の幻想」だという事を繰り返し書いて来ました。 

(今日の時点でこのブログを「方程式」というキーワードで検索すると12件の記事が出て来ます。)

この件についてまとめたものが下記の記事です。

komazawajuku.hatenablog.com

 

 

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