前回(2023-07-18)の記事の補足です。
「立方体の切断」に対する苦手を克服するための教材について、これまでの記事をまとめました。
攻略のポイントは「切断のパターン」と並行して「展開図との関係」を把握することです。
【出品した教材セットの内容】
☆ 立方体の切断面を整理した資料(A3サイズ一枚)
☆ 切断模型を作るための展開図 (6種類 × 各2枚)
☆ 立方体の切断面パターンの教材(A4サイズの厚紙)
☆ 見取り図を描くための方眼紙 (A4用紙 × 10枚)
(それぞれの内容については、今日の記事の後ろの方のリンク集を参照)
【教材セットを自作した経緯】
「立方体の切断」を苦手に感じる生徒は多いです。
紙の上に書かれた二次元の図と三次元の立体を行き来する感覚が難しいのでしょう。
その感覚を育てる目的で使える教材が無いか、調べてみたことがあります。
ところが、
これはと思える教材が見つからないのです。
有名なのは「受験脳を作る 立方体の切断の攻略」という教材セットですね。
私も入手しています。良い教材です。
2020-05-24に内容を紹介する記事を書いています。
komazawajuku.hatenablog.comどのような教材が入っているか、付属の小冊子に収録された問題の概要などを記事で紹介しています。
その記事の中でも書いていますが、当時この教材は絶版になっていてオークションで万単位の価格がついていました。
現在は再販されており新品が千数百円で購入できます。
その「受験脳を作る 立方体の切断の攻略」を含めて、どのような教材が有るのか書いたのが次の記事です。
Sapixが推奨しているというエジソンクラブさんの「ザ・キューブ」にも言及しています。
2020-05-18 立方体の切断:市販の教材
改めて検索してみると、こういう商品も見つけました。
オーダーメイドの模型作製特典がついて税込み9800円だそうです。
他にもいろいろと教材を調べていて、ふと疑問が湧きました。
「どのクラスの学校がどんな出題をしているのかな?」
調べてみました。
2020-05-25 立方体の切断:実際の入試問題
komazawajuku.hatenablog.com2015年度の中学入試169校分の問題を調べた結果、判ったこと。
・切断は出題される学校のレベルによって切断面の形が明確に分かれている。
・切断の問題と同じくらい、展開図に関係する出題がされている。
・展開図は、どのレベルの学校でも数多く出題されている。
つまり、
志望する学校のレベルに応じて切断の問題はどこまでやるべきか見極められる。
だが展開図に関しては受験生全員が学んでおくべきものだ、ということです。
調べた結果から思い出しました。
私の娘が中学受験をしたときに、立体図形に対しては苦手意識が有りませんでした。
なぜなのか尋ねたら、こう答えていたことを。
「弟が買っていた『てれびくん』とかの雑誌にボール紙で作る付録がついてた。
それのいくつかを弟からもらって(?)、私が組み立てて遊んでた。
たぶん、そのせいで展開図と実際の立体のつながりに慣れたせいだと思う。」
なるほどね、って思いました。
これが3年ほど前に自分で組み立てる教材としてセットを作った理由です。
立方体の切断のパターンと、展開図と立体の関係を一度に学習できます。
【出品した教材セットの内容 詳細】
教材セットは3年前に頒布の記事を書きました。
2020-05-26 立方体の切断:模型の原紙を頒布します
komazawajuku.hatenablog.comただ、ブログのコメント欄から連絡を頂く方式ですと希望者にはてなのアカウント取得を強要することになり、またご連絡が時を選ばずに来ることから忙しさにかまけて失礼をしてしまう事がありました。
最近、急いで1セット準備する必要があって、ついでに数セット作ったのでメルカリに出品してみました。
2023-07-18 立方体の切断:模型の原紙をメルカリに出してみます
出品の直後に想定外に忙しくなり、内容の説明を今日になってようやく公開出来ました。
(忙しさの原因:受験生にとっては勝負の夏、つまり教える側にとっては修羅場の夏)
キットの内容は何本もの記事で紹介していますので、実質的にカテゴリー「立体図形」の一覧ページが目次になります。
そこで、スマホから見ている方のために記事一覧へのリンクを貼っておきます。
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