立方体の切断に関して市販の教材にどのような物が有るのか、まとめてみました。 登場するのは、『受験脳をつくる 立方体の切断の攻略』、『ザ・キューブ』、『究極の立体切断』、『fusion360というCADソフト』です。
『受験脳をつくる 立方体の切断の攻略』
著:村上稜一(理数系専門塾エル・カミノ)
発行:学研ステイフル
とても有名な参考書ですが残念ながら現在品切れ中。
amazonの中古品で見ると本日(2020/5/18)現在、すごい値段がついています。
¥8,201 より 7 中古品
¥9,480 より 3 新品
¥22,720 より 1 コレクター商品
PET(ポリ・エチレン・テフタレート)製の組み立て式の透明立方体と、そこにぴったりとはまるボール紙製13枚の板と問題集のセットです。
問題集は基本問題、練習問題、実践問題が合計で30問収録されているそうです。
2020-06-08 追記:切断面を自作できる寸法データを公開しました
立方体の切断:切断面の寸法を公開します - 駒澤塾:中学受験の算数・理科
『ザ・キューブ』
サピックスが推奨している教材だそうです。
価格はリンクを載せたエジソンクラブの例で税込み6,688円。Yahooショッピングや楽天では7,480円。
3cm角の硬質ゴム製の立方体が9個、それぞれの切断面(9種類)は色分けされており、磁石でくっつくようになっています。
硬質プラスティックの立方体が1個と、それにぴったりはまる透明シート製の展開図が20枚。 9枚には切断模型と色を合わせた切断線が印刷済みで、 11枚は問題を解く時に自分で切断線を書き込むための透明無地シートです。
透明展開図は『たんけん立方体』という問題集とサイズを揃えてあるそうです。 問題集はA4プリント版、149ページ、4部構成で9,064円。 つまり模型と合わせて15,752円。
ちなみに、『受験脳・・・』は品切れで手に入らず、『ザ・キューブ』は価格に驚いて、というブログの多くで『激落ち君』をカッターで切って切断模型を自作していました。 3cm角という寸法の一致から連想した人も多かったのかな? 私は切断に関しては自作の模型を使っているので激落ち君はサイコロ形(立方体)の山積み問題にしか使いませんが、安いし、扱いやすいし教材として使い道のある家庭用品だと思います。
『究極の立体切断』・・・学習用アプリ
「サピックス ザキューブ」で検索していたら、見慣れたブログに出会いました。
sapi.hatenablog.comここで紹介しているのは花まるラボの『究極の立体切断』というスマホアプリ。 過去問から厳選した100問を画面上で解きながら切断の基本を身に付けるアプリで 5,000円。
『fusion360』・・・CADソフト
ソフトウェアの画面上で立方体を切断してみるという点では、こんなサイトも見つけました。
sato-ayumi.com最終的には3Dプリンタを使ってプラスティック製の切断模型(マグネット付き)を作っているページですが、それの設計にfusion360というCADソフトを使っています。 CAD上の設計作業ではまず立方体のモデルを作って、そこに切断面になる平面を合成しています。 画面上では切断面が見取り図の上で見られますから、立方体の切断を確認する作業そのものです。
CADを使って切断をシミュレートできるというのは参考になりました。
立方体の切断に関して情報をまとめてみました。
全般的に言えることは「模型をいじらせてみたら、面白がって問題にも積極的に取り組み、解く力が向上した。」という感想が多いことでした。
私の作成した紙製の模型については順次ご紹介しますが、次の記事は生徒の問題を解く力を向上させるために工夫したポイントになる予定です。
2020/05/26追記:
生徒の指導用に使って来た切断の紙製模型を、生徒自身が作るための原紙として再設計しましたので頒布しますという記事です。