イニシェリン島の精霊という映画が今年のアカデミー賞に9部門でノミネートされています。 難解だと言う人がとても多い作品です。 私はこの作品について分析をしました。 一問一答のかたちで6000字超の原稿も書き終えています。 ですが、その公開については躊躇しています。
この作品のテーマについて、アイルランド内戦のオマージュだとか、無意味な人の争いを描いている、という内容で解説している人が多いです。
私は違うと考えています。
アイルランド内戦は舞台の背景になっており、この作品の雰囲気に大きな影響を与えているとは思いますが、作品のメインテーマでは無いと私は思います。
作品の主題はここに書いたことだと考えています。
2023-02-09 イニシェリン島の精霊
その視点で映画を見て、注目すべきだと感じたポイントが4個有りました。
ネタばれを避けてぼやかして書いています。
2023-02-10 イニシェリン島の精霊:理解のポイント
そして私の解釈で観ると、この映画の結末は「悲劇」です。
この「イニシェリン島の精霊」という映画に対しては、岡田斗司夫さんも動画の中で言っています。
「実際にこの映画を観た人は、
気がついているけども、
口にしないポイントがあるんですね。」
公開をためらっているブログ用原稿は、そのポイントに真正面から取り組んだものです。
以前、こういうことを書きました。
犬が人を噛んでも記事にならないが、
人が犬を噛んだらニュース記事になる。
そして、なぜその人が犬を噛まなければならなかったかを省略して報道したら、
メディアはその人を社会的に抹殺できる。
2021-03-09 人が犬を噛んだら記事になる・・・けれど
今回、映画「イニシェリン島の精霊」の解釈に関して、私が恐れているのはこれです。
ツイッターは部分引用とレッテル貼りがバズる要素の一つである。
そして、断片的な引用をし、非倫理性だというレッテル貼りができれば、
炎上の大波で、その人を社会的に抹殺できる。
映画「イニシェリン島の精霊」に関わる私の解釈は、出回っているほとんどの映画評を真っ向から否定する主張になっています。
それらの映画評を書いた人を不快にさせる可能性が大だと思っています。
そして扱っている題材から言って、部分引用とレッテル貼りをすれば容易に私を差別主義者に仕立て上げられるものになります。
ならざるを得ません。
でも、そのリスクを冒してもこの映画が伝えて来るものを書きたい。
その伝えて来るものの先に、私たちが考えるべきことを書きたい。
悩んでいます。
アカデミー賞の発表まであと2週間。
炎上覚悟で一問一答を公開すべきか。
もうすこし悩みながら考えてみます。
画像は「いらすとや」から
https://www.irasutoya.com/2018/02/sns_17.html
公開しました。
2023-03-13 イニシェリン島の精霊を一問一答形式で解説