ここしばらく忙しくしていてブログの更新が、とどこおりました。 忙しさの原因は、某塾のプリント教材の整理、携帯電話の機種変更、リモート授業の仕組み強化、などでした。 今日はリモート授業の仕組み強化の方法として、書画カメラの話です。 生徒様の自宅にWifiの環境が有れば、書画カメラの追加を数千円で実現できます。
昨年からの新型コロナ対策で「遠隔授業」にネガティブなイメージを持たれた方も多いと思います。 「動画配信」と称する映像の垂れ流しで「ただ見ているだけ」になってしまい、成績が低迷したという体験談も多いですね。
Zoom等を使ったインタラクティブな授業では、画面越しに指名して答えさせたり、問題を選択式にして「せーのっ」で全員に指の本数で答えさせたりして、それなりの緊張感を保つことが出来ますが、それでも残る問題は、顔しか見えないこと。
単にテレビ電話のような形でやり取りをするだけでは、カメラの死角で生徒が何をしているのか見えないので手遊びをしていてもバレませんし、演習やノート作成で生徒の手元が見えませんので進み方を把握するのが難しいです。
一対一の家庭教師でも、コロナ禍を契機としてネット経由での指導を始めた人が多いですが、事例紹介を見ていると書画カメラと呼ばれる物を使うかどうかで指導の質に大きな差が出ているだろうなと感じられます。
先生の側の機材は、ある意味で商売の道具ですから揃えて当然です。 私も昨年ご紹介した程度の機材は揃えています。
問題になるのが生徒側の機材準備。 学校や学習塾のリモート授業で情報端末を準備済みのご家庭も多いと思いますが、授業を見る情報端末に加えて、手元を写す専用の書画カメラとして一台占有するとなると、ちょっと負担が重いかも。
そこで格安に機材を入手して生徒様に貸し出しするセットを構成してみました。 購入したのは中古のスマホ、その充電器、スマホ用の机上スタンドです。 全部あわせて数千円、運が良いと五千円以下で揃います。 これに返送用の着払い宅配伝票を添付したのがセットの内容です。
【中古のスマホ】
・家庭内のWifiに接続するだけですので携帯電話会社と契約できない「黒ロム」と呼ばれる物でも大丈夫です。 (携帯電話の黒ロム、赤ロム、白ロムについてはご興味が有ればお調べください。)
・「携帯電話として使える」という縛りを外すと格安で入手できますが、購入できる店が限られます。 私はこれまでに秋葉原の中古携帯専門店で3000円から5000円くらいの物を数台購入し、全て問題無くセットアップして来ました。 このクラスの価格で使える物を見つけるのは手間がかかり、私の場合で利用可能なスマホを一台見つけるのに最短で15分、最長で40分くらいかかっています。 選ぶコツはAndroidのバージョンです。 そこそこの値段のついた物にもAndroid4の機種が混じっているので注意が必要です。 旧いOSでは使いたいアプリが動きません。
【充電器と接続ケーブル】
・動画を扱うので充電器をつないでおかないと、授業中にバッテリー切れになります。 容量は少なくても良いのでケーブル類は100均ショップの商品でも使えますが、充電器本体はあまり安い製品は怖いですね。
【スマホ用の机上スタンド】
・私はこれを使っています。 千円ほどの安い中国製品ですが、専用スタンドが有るとずいぶん使い勝手が改善されます。
こんな感じで使います。
【おまけ:パルスオキシメーター】
変異株の影響か、小学校でも陽性者の発生と、それに伴う学級閉鎖の事例が聞こえて来ています。 そこで嗅覚異常や体温と共に、ゆっくり進行する肺炎症状の把握に使えるパルスオキシメーターの話を急遽追加しました。
以前、この記事で書きました。
その記事では必要な人に届かないのを避けるために不要不急の方は購入することを避けるべきと書いていますが、現在のところ、翌日には到着する程度に物流の状況は安定しているようです。
私は保険適用でCPAP(シーパップ:Continuous Positive Airway Pressure:持続的にプラス圧の空気を入れる呼吸補助具)を睡眠中に常用する睡眠時無呼吸症候群(SAS : Sleep Apnea Syndrome)の患者なのですが、CPAP無しで寝ると睡眠中に血中酸素濃度が80%台まで下がっているのが診察で観察されます。
パルスオキシメーターを装着して息を止めてみたら、40秒くらいで酸素濃度が93%まで落ちてアラームが鳴り始め、一分間くらいで88%まで落ちました。 この時点では頭の芯が痺れて生命の危険を感じる状態です。
新型コロナウイルスによる肺炎は、ゆっくりと進行するせいで90%を割り込んでも自覚症状が無い場合があるそうですが、これは怖いですね。 息止めでは生命の危険を感じるような酸素不足状態なのに「あれ?ちょっとおかしいな。」という感覚で生活を続けてしい、突然倒れてしまうそうです。
睡眠時無呼吸症候群では一晩に何回もそのレベルまで酸素濃度が落ちる訳で、私もCPAPの使用を開始する前までは、溺れる夢を見て飛び起きる事が有りました。 中年太りの方はもちろん、小学生にも睡眠時無呼吸症候群の患者が増えています。 寝ている時にひどいイビキをかく、そのイビキが途中で止まって、しばらくして「ブハァ」と呼吸を再開するような方がご家族に居られましたら、ぜひ診断を勧めてください。 治療を受けて安眠できるようになると、人生が変わります。
睡眠時無呼吸症候群について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。