人の移動を極力おさえなければならない中、早稲田アカデミーはWeb会議システムのZoom(ズーム)を使ってインタラクティブなオンライン授業を予定しています。 Zoomはセキュリティの問題も報道されていますが大丈夫なのでしょうか?
まずは気になるセキュリティの面から。
ニューヨーク市は学校でのZoom禁止、セキュリティ上の懸念からMS Teamsに移行へ | TechCrunch Japan
休校が続いても生徒たちは学習を続けねばならない。このほど米国ニューヨーク市の学校当局は、リモート教育にビデオ会議サービスのZoomを使用することを許可しないと発表した。セキュリティ上の懸念が理由に挙げられている。
ひととおり調べてみましたが、攻撃を受けたセキュリティ上の弱点は対処されているようです。 学校が受けた被害というのは授業に乱入されて暴言をはかれたり、アレな画像を表示されたりしたというもので、情報の流出も懸念されました。
【PMIの流出による不正ログイン】
Zoomのアカウントを取得すると即座にひとつ番号が発行されます。 これはパーソナル・ミーティング・ID(PMI)と呼ばれており、いわば自分専用の会議室の番号です。 同じ番号が幾度も使われるため流出等の危険性があります。
対策1: 「インスタントミーティングにはこのIDを使用する」のチェックを外す。
対策2: ミーティングIDは「自動的に生成」にして、パスワードも要求する。
対策3: 会議室への入室をホストが承認するかたちにして、それまで待機室で待ってもらう。
【不適切な画像等の表示防止】
画像の共有はホストのみに設定する。
という感じで、なんとかなっていそうなので、もう少し調べてみました。
スカイプなどとの違いは『一対多』、『主催者(ホスト)と参加者の違いが明確』、『画面共有などの支援機能が有る』 ということなどです。
参加者が会議に参加する基本的な流れとしては、こんな感じです。
1: 主催者からの招待メールを受け取る
2: メールに書かれたURLをクリックする
3: 初回のアクセスではZoomのダウンロードとインストール実施
4: 二回目からは「Zoom Meetingを開く」のクリックでOK
参加者(生徒)側で必要になる機材は、授業を受けて、挙手・質問をする程度ならスマートフォン、タブレット、パソコンなどで用が足ります。
ネットを検索してオンライン学習塾の啓理学舎のサイトを見たら、生徒側の設備としてパソコンを基軸にした場合のリストがありました。
【生徒が使う機材】
・ パソコン
・ Webカメラ
・ ヘッドセット
・ ペンタブレット
・ プリンター(A4モノクロで可)
【保護者が使う機材】
・ スマートフォン
保護者のスマートフォンにはアプリの「CamScanner」を入れてGMail/Googleドライブ経由での文書共有をおこなうようです。
今日は、急ぎWeb会議システムのZoomについて基本的な情報をまとめてみました。
この話題については追って続報を書きたいと思います。