iPadPro上でアプリProCreateを使った教材作成をすすめています。
まだ解決したい課題は残っていますが、作業効率が凄く良くなりました。
というわけで女子美2020年度の立体図形問題の解説教材で例を示します。
☆ 出先でもiPadとApplePencilが有れば数分の空き時間を使える。
☆ 解説のスペースを確保する作業が「範囲指定+ドラッグ」で簡単。
☆ 同じレイヤー(ページ)上でのコピーも「クローン」機能で解決した。
これらのメリットにより、作業時間以上に体感の負担が減りました。
この程度の教材ならば、のべ小一時間で作れます。
事例は女子美術大学付属中学校の2020年度・第1回の大問5番です。
以下、解き方の工夫に関する補足です。
ちなみに、
今回の事例は女子美の柱体問題としては難しい方に入ると思います。
逆に言えば、このレベルが解ければ大問ひとつ着実に得点できます。
【円周率π(パイ)の利用】
円周率にπ(パイ)という記号を使うのは中学校からです。
ですが私は、あえてこの記号を使わせることが多いです。
理由は単純で「3.14の計算を最後にやらせたいから」です。
それによって計算ミスを激減させたいからです。
【単位の表記】
参考書の解説で不満に思うことのひとつが、単位の記載が無いことです。
解説の途中式に「2」という数字が有った場合、それが2cmなのか、半径を直径にする2倍なのか、個数が2個なのか、わかりません。
なぜ一般の解説で単位の記載が無いのか。
「面倒くさいから」以外の理由が思い当たりません。
単位を省略する事で生じるデメリットを考えていないのでしょうか。
多くの生徒が、解説を読んで理解しようという気持ちを削られています。
【途中式の書き方】
上に示した例では二つの工夫が織り込んであります。
☆ 途中式は一行におさまるように文字の大きさを考える。
☆ 各項は、できるだけ縦の位置を揃えて愚直に書き写す。
これだけで計算ミスは激減し、見直しも容易になります。
以前は生徒に100均で買った「集計用紙」を使わせていました。
集計用紙が商品棚から姿を消したので最近はレポート用紙を使っています。
というわけでiPad + ProCreate で作った手書き教材をご紹介しました。
具体的な手順の公開は、動画が良さそうですね。 次の課題にします。