コロナ禍を契機として入学試験当日朝の風景は激変しました。
2024年2月3日の朝、「散歩の途中に」「偶然」通りかかった都立桜修館の前で見た風景に衝撃を受けたという話です。
コロナ禍以来、入学試験当日の塾関係者による応援は学校から禁止されています。
聞き及んでいる範囲では多くの学習塾でも厳しく禁止の通達が出ているようです。
2024年2月現在、世の中の様子はかなり日常に戻りました。
もちろん、完全には元に戻っていません。
それを踏まえても今年の入試当日の校門前の風景は衝撃的でした。
大手塾の講師はいないとしても、小規模塾とか個別指導をしている先生の何人かは来ていると思っていました。
朝の散歩のコースをちょっと変えて校門の向かい側の歩道を自転車で通ってみました。
(そこに至るまでの道も受験生の通らない経路を選んで移動しています。)
2024年2月3日 午前7時25分の都立桜修館の校門前
校門の前にいたのは受験生と付き添いの保護者様だけでした。
応援の先生の姿はありませんでした。
完全に、誰ひとりとしていませんでした。
数年前とのあまりの違いに「おどろき」をこえた「衝撃」を受けました。
受験当日の入口応援については、こういう記事を書いています。
2019-02-04 :入試激励いろいろ
当時の入試激励は1時間半前には集まりはじめ、1時間前にはびっしりと先生の列。
テレビの取材が来るような有名校では前の晩の終電で場所取りに来るのが普通でした。
校門前の入試激励には塾の営業的な面が有ったことは否定しません。
ですが、朝5時に起きて眠い目をこすりながら駆けつける先生の心に有ったのはそれだけではなかったと思います。
教え、褒め、ときに叱りながら指導して来た生徒が受験本番にのぞむ、ひとりで。
あと自分にできることは声をかけてはげますことだけ。
受験を終えた生徒から「先生のひとことで落ち着きました。」とか言われたら、
翌年の入試の朝、夜明けの電車の中で気合いに満ちている自分に気付いたりします。
その入試激励が姿を消しました。 完全に。
「おどろき」を超えた「衝撃」を感じました。
なにかが大きく変わった気がしました。
なにかが大きく変わりそうな予感がしました。
それ以来、ずっと考えています。
コロナ禍で何が変わったのだろう? 何が変わるのだろう?
考えていたら色々な事柄が次がら次へとわいて来ました。
コロナ禍で、変わったんじゃない。
何年も前から起きているいくつもの変化のひとつが、入試激励の消滅なのでは?
というわけで、
中学受験の何が変わったのか、何が変わりつつあるのか考えています。
色々な事柄がからみあっているのでひとつずつ整理をしています。
順次、記事が書けたらブログにアップして行きます。