予習シリーズ小5上の第4回は天体を扱う単元です。 たくさんの恒星や星座の名前が登場しますが、どこまで暗記すれば良いか分からず困ってはいませんか? 今日は恒星や星座について、絶対必須の暗記範囲について書きます。
恒星や星座の暗記に関して、こんな記事を書いて来ました。
2018−06−19 絶対必須の10個の恒星
2019−06−20 絶対必須の10個の恒星:発展編
2022−01−15 順番は必ずデネブ、ベガ、アルタイル
これらの記事は2020年度まで使われていた旧版の予習シリーズを元にして書きました。
予習シリーズは2022年度から全面改訂されています。
(見分けるポイントは表紙が写真から単色のイラストに変わっていること)
この全面改訂で収録されている知識がかなり増えていますので、自分に必要な範囲を絞り込むことの重要性が高まっています。
受験勉強に使われるテキストは、本質的に肥大化する運命にあります。
入試で出題される知識が載っていない参考書は買ってもらえなくなりますが、知識が多すぎてもクレームは来ないからです。
それでは、絶対必須で暗記しなければいけない知識って、どうやって選び出せば良いのでしょうか?
実はこれ、単純です。
塾で出される宿題や、確認テストで尋ねられる知識が絶対必須の範囲なのです。
理由は単純です。
テキストは本質的に過剰な知識量になりますが、宿題にはその生徒が使える演習時間という制限が有るからです。
その生徒が使える演習時間の範囲内で「これだけは覚えて置いて欲しい」という知識が宿題の中に凝集されているわけです。
適正量の範囲は宿題で判定できます。
四谷大塚の教材でいえば、予習シリーズの要点チェックと演習問題集のまとめてみようが絶対必須の基礎知識です。
これをしっかり覚えた上で、基本問題、練習問題と、指示された宿題をしながら知識をふくらませて行くわけです。
実際の例で示します。
予習シリーズ小5上の第4回「惑星とその動き」を例として、宿題で尋ねられている知識に下線を引いて見ました。
どの問題で尋ねられたか分かるように三種類の下線を使っています。
<要点チェック>と<まとめてみよう>で問われた知識には単純な下線を引きました。
・1等星は6等星の100倍の明るさ
・最も明るいのはシリウス
・色の違いは表面温度の違い
・シリウスの色は白
・ベテルギウスの色は赤
<基本問題>には頭に黒丸を付けた下線です。
・1等星は6等星の100倍の明るさ
・シリウスは-1.5等星
・表面温度が高いのはスピカで青白い星
・シリウスの表面温度は太陽の約3倍
<練習問題>には点線です。
・リゲルは青白い星
どうでしょう?
下線の引かれた部分が絶対必須の暗記項目です。
特に重要な知識は何度も尋ねられますから、下線の本数が多くなっています。
宿題だけでなく確認テストなどで出題された知識にもマーキングを追加すると、重要度の見極めが一歩進みます。
という訳で過大な内容のテキストから絶対必須の知識を選び出す方法のひとつを書きました。
具体的にどのようにすれば良いか、という展開については次の記事で書きます。