2025年2月1日の東京と神奈川の中学入試まで100日となりました。
ここから100日の頑張りが受験の合否に大きな影響をおよぼします。
今日は、どうやって受験生本人の本気を引き出すか、という話です。
2月1日=1月32日=12月63日=11月93日=10月124日
124ー24=100
つまり2025年2月1日は、今日から100日後です。
この100日間で受験生の得点力に大きな差が出ます。
差が出る大きな要因は、受験生本人の本気度の差です。
本気は、叱って出せるものではありません。
受験生本人が心から「合格点を取りたい」と感じることが必要。
厳しく叱れば、これまで以上に演習などはしっかりやるでしょう。
でも、必要なことは「演習をする」ことではなく、得点力を上げることです。
演習は「手段」であり、得点力向上が「目的」です。
では、どうやって本気にさせるか?
もっともやってはいけないことは、
「そんなことでは△△中に通うことになっちゃうよ。」
というセリフを口にすることです。
それに関しては、この記事で詳しく書きました。
2018-06-01:学校見学はポジティブに
もちろん「あこがれの志望校に不合格になる」という恐怖が、頑張る原動力になる生徒もいます・・・が、
いくつもの失敗や挫折を経験したおとなと違って、100日後の合否というのは子供にとっては「実感の湧かない未来」である可能性が高いです。
12歳の子供にとっては、まだ経験したことが無い未知の体験です。
子供にとって現時点までで体験した挫折経験は、努力を怠った・成績が下がった・それらの結果として保護者に叱られた、というサイクルまでです。
繰り返します。
避けていただきたいのは「そんなことでは合格できないよ」という叱り方です。
理解できない叱られ方をされたら、「叱られないように演習の跡だけはしっかり残す」というごまかしになる危険性が増大します。
そして、演習の跡を見て安心したおとなは、実は得点力がそれほど上がっていないことに気づかないかも知れません。
そういう恐ろしい状況になる可能性があるわけです。
この時期も、褒めたり叱ったりする対象は「すぐに本人が対応できる」大きさの、具体的な行動として示すべきです。
詳しくは過去記事
2019-03-03:叱ると褒める:その3
何をさせるべきかは生徒ごとに千差万別ですので、私のブログに書いてきた記事すべてがやるべき対応の具体例になるのですが、たとえばこれ。
昨年の同時期に書いた記事です。
2023-10-28:残り3カ月の暗記対策
中学受験の準備は、身近で見ている保護者様と、中学受験のプロである先生、そして受験生本人のトライアングルがうまく回った時にベストな結果を生みます。
生徒本人が「あと一つの丸を取る」ことに本気のやる気を出し、それに先生が具体的な指示を出し、保護者様が支える、そんな関係が作れたら良い結果が出るに決まってますよね。
まだ3ヶ月ちょっと有ります。
もう3ヶ月ちょっとしか有りません
3ヶ月というのは、12歳の子供には実感の湧かない期間です。
(小学生の頃、夏休みが「無限に続く事案」に思えませんでした?)
この時期こそ目標を小分けにして、あと一つの丸を勝ち取る力をつけさせましょう。
その上で、ゴールが見えて来ていることを伝えましょう。
あと100日で終わるんだ。
あと100日頑張れば、経験したことのない「良いこと」が待っている。
あと100日、一緒に頑張ろう。