駒澤塾:中学受験の算数・理科

中学受験の算数・理科を中心に書いて行きます。駒澤が旧字体なのは検索をしやすくするためです。

小惑星のサンプルからアミノ酸

探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」から持ち帰ったサンプルから、複数のアミノ酸が検出されました。 

これ、凄いことです、もの凄いことです。 

 

アミノ酸が検出されたことを報じたニュースが、これ。 

www.jiji.com時事ドットコム 2022-06-06 13:14

宇宙航空研究開発機構JAXA)の探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」で採取し、地球に持ち帰った砂から、生命を形作るたんぱく質の材料となるアミノ酸が20種類以上見つかったことが6日、関係者への取材で分かった。これまで、地球に落ちてきた隕石(いんせき)からの検出例はあるが、地球外から直接持ち帰った試料から見つかったのは初めて。 

 

 

小惑星からアミノ酸が見つかることのインパクトは、2年前に書きました。 

komazawajuku.hatenablog.comその記事から引用します。 

小惑星探査の目的で、私が注目しているのは「生命の起源」の研究です。

生命の根幹をなすタンパク質は、水素、酸素、炭素、窒素などが複雑につながった分子ですが、そのような複雑な構造の分子がどのように出来たのか、まだ定説は有りません。

  (途中、省略)

地球上の生命は、個々の原子が「偶然に」結びついて生まれたのではなく、太陽系が出来るはるか以前に宇宙のどこかにあった惑星から飛んで来た有機分子が種子になって、という説です。

 火星と木星の間にある小惑星帯は、惑星になりそこねた破片の集まりです。 その破片の中にタンパク質につながる有機物の「部品」が有ったら?

 

理系の先生でアミノ酸発見のニュースに興奮しない人は居ないと思います。 

来年の入試では関連した出題があるかも? 

いや、私の希望としては、関連した出題がたくさん出て欲しいです。 

 

太陽系に関する出題・・・は、当然として。

 

・なぜ、日本は小惑星からのサンプル採取に力を入れたか? 

 隕石の研究で世界トップクラスの実績を持っており、その関連テーマだから。

 ・なぜ隕石の研究が進んでいたのか?

  南極の昭和基地近辺で多量の隕石が採取されて来たから。

  ・なぜ昭和基地近辺で隕石が集めやすいのか?

   地面が顔を出さない辺境の地だから(白い雪の上、見つけやすい)

   ・なぜ昭和基地をそんな辺境の地に作ったのか?

    あの戦争に負けたから。

とか。

 

生命の起源にからんで、生物の進化に関する出題とか。 

 

アミノ酸およびタンパク質とは何か、考えさせる出題とか。 

 

光の圧力を計算に入れて航行した初めての宇宙船ということからの、

太陽風、宇宙ヨット、オーロラ、地球の磁気関連の出題とか。 

(地球の磁気がらみではチバニアンというトピックも有りました)

 

着陸を目的とした宇宙船は、距離を移動する道具ではなく、速度を変化させる道具である、と気付かせる出題とか。 

 

わくわくして来る話です。 

 

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