「タラレバ」という言葉があります。 「○○○していタラ」 「△△△を選んでいレバ」 の文末の2文字で、要は過去のことを(ちょっと未練っぽく)後悔した発言をあらわす言葉です。
これまで多くの受験生を見てきて、受験寸前期に保護者が口にした「タラレバ」が心を折ってしまう事例がありました。
「あの時〇〇をしていたら、△△中学を受けられたのに・・・」とか
「あの時私の言うことを聞いていれば、違ってたはずなのに・・・」など。
2月の受験本番まで一か月を切った今、「タラレバ」は封印しましょう。
過去にできなかったことを責めて、子供の何を変えられるでしょうか?
「タラレバ」を子供の立場から聞けば、「お前は駄目な子だ」宣言では?
「自分は何もできなかった」という気持ちで受験会場に送り込むのですか?
この時点に至って、言ったことをしない子にいらつく気持ちはわかりますが、
言うことを聞かないのなら、真正面から「やれっ!」と押し切るべきです。
更に言えば、
受験終了後も「タラレバ」は封印して頂きたいと願います。
保護者様も、生徒本人も、やれることは全てやったのです。
・やりたかったこと
・やるべきだったこと
・やろうとしたこと
・やれたこと
もちろん、やれたことが多いほど成果を得られた訳ですが、やれなかったことを「タラレバ」で嘆いて得られるものって何でしょう? この次の機会に言うことを聞かせるための叱責? この次の機会に言うことを聞かせるために、目前のモチベーションをつぶしてしまうのは大変な損失だと思うのです。
「あれをやっていタラ、これをさせていレバ」を噛みしめるのは、私たち講師のすることだと思います。 それについては、以前こちらの記事で書きました。