2019年の中学入試で理科の出題に使われそうな2018年の出来事をまとめてみました。
大学入試改革への対応も含めて「考えさせる」問題は中学入試でも更に増えて行く傾向です。 これまで無かった問題を考えるとき、発想のネタとして時事的な出来事から問題を作るというパターンは多いと思います。
2018年は台風、豪雨、記録的高温などの気象や、天体、地震など、地学分野の出来事の多い年でした。
本庶佑先生のノーベル賞は「がんの免疫療法」でしたので生物分野も要チェックですね。 免疫そのものが中学の入試問題に出ることは少ないと思います。 (最難関校で「解説の文章を読んで設問に答える」という形式の出題が有るかも知れませんが、そのための準備に時間を取るのは不要でしょう。)
免疫というキーワードから白血球、白血球から血液の構成、そこから派生して循環器系(心臓と血管)の知識は見直しておきたいです。 血液や免疫系細胞の働きはアニメ化もされた漫画「はたらく細胞」もあり、「科学的な興味を持つ子かどうか」の試金石として出題する先生がけっこう居るのではないかと思います。
以下の出来事ひとつひとつに解説を書くことはしませんが、関連した基本知識の再確認はぜひしておくべきです。 どれほど地頭が良くても、基本になる知識が不足していたら「下手な考え、休むに似たり」ですから。
基本知識の確認が十分に出来て志望校も時事をよく出題するようなら、それぞれの出来事の後ろに「なんで?」を付けて記述式の解答を作れるようにしておけば万全だと思います。
【例】 東京で20センチの積雪 → 東京で20センチの積雪、なんで?
2019/1/28追記:東京で大雪になる理由を書きました。
2018年1月22日
東京で20センチの積雪・JRなどが計画停止
2018年1月31日
夜半に皆既月食
2018年2月8日
福井県で記録的豪雪
2018年6月3日
宇宙飛行士金井さん5ヶ月半の滞在を終え地球帰還
2018年6月18日
2018年6月29日
関東甲信地方が統計史上最も早く梅雨明け
2018年7月9日
台風7号の影響で死者200名を超える大雨に気象庁が「平成30年7月豪雨」(西日本豪雨)と命名
2018年7月23日
埼玉県熊谷市で摂氏41.1度を記録
2018年7月29日
台風12号「逆走台風」が普段と異なる進路で三重県伊勢市に「東から」上陸
2018年7月28日
未明に皆既月食・皆既月食の状態で月は沈んだ(月入帯食・月没帯食)
火星が衝になる日(太陽・地球・火星と一直線に並んだ)
その影響で火星は天球上で逆行した
2018年7月31日
火星と地球が大接近 金星に次いで明るく輝いた
2018年8月1日
金星、木製、土星、火星が同時に夜空に見えた
2018年9月4日
台風21号・1993年の13号以来25年ぶりの強い勢力のまま接近・上陸
暴風や高潮の被害
2018年9月6日
2018年9月30日
台風24号が960hPa、風速40m/sで和歌山県に上陸。全国55地点で瞬間最大風速が観測史上最大を記録
2018年10月1日
本庶佑さんが「がんの免疫療法」でノーベル生理学・医学賞を受賞
それぞれの「なんで?」に、いくつ答えられますか?