小6の連休明けから7月にかけて、Sapixとか四谷大塚などの受験単元導入を一通り終えてしまった塾では一段階高度な問題の演習ががんがん進みだします。
つまり、「理科の計算問題が全然わからない。」 と泣く生徒が急増する季節ってこと。 そういう「わからない」と言う生徒、実は過半数以上が単に「覚えてない」だけだったりします。
たとえば電気抵抗に関する問題を持って来た生徒。
これまで通ってきた塾で何を習って来たかは不明。
テキストを見ると、自分で解こうとした跡が無い、まったく無い。
解こうとした? 解説は読んだ? どこから判らないの? と尋ねても
「ぜんぜん、わかんない。 電気、嫌い。」の一点張り。
このセリフで、おそらく典型的なパターンじゃないかと推測できます。
「電気が嫌いって子はとても多いよ。
たぶん「てんびん」や「浮力」と違って、見て、触って、体験したことが無いからだろうね。」
「とは言え、解けるようにならなくっちゃいけない訳だ。
じつは電気ってのは判ってしまえば難しくないんだよ。」
「じゃ、まずは「きほんのき」の確認をしてみよう。
電気に登場する3つの言葉、「電流」「電圧」「抵抗」、反比例になるのは何と何?」
この質問、電気が苦手って言う子はほぼ確実に即答できません。
「間違えて良いよ。って言うか間違えろ。その方がしっかり覚えられるから。」
と背中を押してあげても、30秒以上うなって答えられない子ばかり。
基本的な数値の関係も覚えずに問題が解ける訳が無いですよね?
そういった解くための知識を演習の繰り返しから「発見」して行くのか、
まず覚えてしまってから演習によってバリエーションを拡げて行くのか、
それぞれメリットが有るので、それについては追々書くとして・・・
すくなくとも小6の今の時期に「ルールを発見」している暇は無いはず。
生徒の手元に問題演習を演繹的に進めるための基本知識集が有るか無いかで、この時期の成績の伸びは大きく影響されます。
このブログでは、そんな知識を書いていくつもりです。
ちなみに、
電気で覚えなければいけない比例関係、つまりA × B = C の関係は5個だけです。