はてなブログへの画像を貼り付け実験を兼ねての投稿2弾目です。
「ケアレスミスが減らない」というのは全ての受験生が悩む課題かも知れません。人はミスをするもの ですから、ミスを根絶することは絶対に無理です。しかし減らすことはできます。
ミスを減らすには、どうしたら良いと思う?って生徒に尋ねると、返ってくる答えは
「よく気をつける」
「必ず見直しをする」
「字をきれいに書く」 こんな感じ。
「そだねー、気をつけよねー、見直しもしっかりねー」って言ってるようでは先生じゃない。
そもそもなぜミスをするのかを突き詰めれば、対策も具体的かつ明確にできるはずです。
人間はミスをする生き物である以上、それを減らすことと並んで「発見すること」も重要です。
私は「途中式は10分後の自分への手紙のつもりで書きなさい」と指導しています。
自分への手紙と考え、美しく書く必要は全然ないけれど後で自分自身が見て読みやすいような書き方をしなさい、という意味です。
そうすれば「余った時間で見直すとき」や、「途中まで解いて解けなくて後でまた考えるとき」に見やすいですから。
① 字の大きさは、大きすぎず小さすぎず。
② 途中式と筆算は場所を分けること。
③ 途中式は水平な線に沿ってるつもりで書く。
④ スペースの左上から始めて下に向かって
縦の位置をそろえて適度に書き写して行く。
⑤ スペースを下まで使い切ったら右半分の最上段から続きを書く。
そのためにも文字の大きさを考えて書く必要がある。
⑥ 最終的に得た解答には下線を引いて目立たせる。
決して難しいことは言ってませんが、これが出来るようになるだけで変わって来ます。
④についてちょっと補足すると、生徒のレベルによってどこまで書き写しをさせるは変わってきます。
算数が苦手な生徒:多少時間がかかっても全項目をコツコツと写させます。
算数が得意な生徒:暗算も使って部分ごとに書き写し。でも縦の位置は揃えるのが基本。
芝中学(2009年)の問題での例
ちなみに解答の2に付いている下線は「Answer」のAの横棒を延ばした記号です。
おまけ
夏期講習の頃になると、かなりの生徒が「本気」になります。
「どうしても○○中学に行きたい。そのためにケアレスを減らしたい。どうすれば?」と質問して来た生徒には演習で丸付けの時にミスの原因を書くように指導します。
詳しく書く必要はなく、ほんとうに一言だけで十分。
・項を見落とした
・記号を書き間違えた
・字が汚かった など
丸付けのたびに自分でミスの原因を考えて一言コメントとして赤ペンで書く。
この作業をひと夏続けた生徒は変身します。