ふり子の「振幅」とはどこからどこまででしょう?
また、振幅、振れ幅、振り幅というのは何が違うのでしょう?
調べてみました。
学習塾のテキストや受験参考書を調べてみました。
一つだけ異色の記述だったのは、日能研のメモリーチェックでした。
ふり子のふれの大きさを「角度」で表しています。
また、「ふれ」の大きさは、ふり子の端から端までということになります。
それ以外の参考書では、大きさを「長さ」で表し、端から端までの半分を「ふれ」としていました。
たとえば、Sapixの理科教材「530-19」には、このような図が載っています。
どこを漢字で書くかという点では差が有りました。
Sapixの理科のプリント530-19では 「振幅」
早稲田アカデミーのマスターテキスト知識編では 「しん幅」
四谷大塚の予習シリーズ5年生の上巻では 「しんぷく」
ふり子の説明をする図で一番気に入っているのは、早稲田アカデミーのマスターテキスト知識編です。
それだけが、ふり子の「高さ」を扱っていました。
ふり子の学習で
『ふり子とは、位置エネルギー(高さ)と運動エネルギー(速さ)の変換装置』
だと判らせておけると、ふり子だけでなく斜面でボールを転がす問題も正答率がグンと上がります。
ただし、マスターテキスト知識編の記述には不満もあります。
同じページの下の方にある振れの大きさの影響を説明する図で、「しん幅」でなく「ふれ幅」という用語が使われています。
同じページの中で異なった名称を使うと、生徒を混乱させます。
ふり子の「ふれの大きさ」に関する呼び方に関して、何が正しいのでしょう?
学研の『合格自在』という参考書の説明がスッキリするものでした。
<合格自在 理科5㊦ から引用>
右の図のようにふれているふり子があるとき、Bの位置を中心にして、AB間、BC間のはばをふれはば、またはしんぷくといいます。
ふり子の実験では、ふれはばは長さで示されるほか、角度で示される場合もあります。
なるほどね、長さと角度はどちらも正しいのですね。
ただし、日能研のメモリーチェックに載っている図だと「ふれの大きさ」を端から端までと覚えてしまう危険性があります。
「ふれの大きさ」が端から端までなのか、その半分なのか、基本レベルのテストではけっこう頻出ですので要注意。
「ふれ幅」で検索すると「ふり幅」との違いについての解説がたくさんヒットします。
これは科学用語ではないので、省略します。