一昨日から「ミスを減らすためには」のページへのアクセスが急増しましたので、ミスを減らす工夫として書いて来たことを整理してみました。
アクセス急増のきっかけは Smile2021 様 のブログ https://smile2021.hatenablog.com/ で言及を頂いたことです。 有難うございました。
smile2021.hatenablog.co《2021受験 受験校は全勝! とのこと、おめでとうございます!》
さて、
パソコン画面なら右のサイドバー、スマートホン画面なら最下部にある[検索]を使えば、このブログで書いて来た「ミスを減らす」記事は出て来ますが、なにぶん件数も多いですし、各記事の文字数も多いので読むのがたいへんです。
そこで、「ミスを減らすために」何をすべきか、このブログで書いて来た事をサマリー版として箇条書きにしてみました。 ブログの検索機能を使えば該当する記事は見つけられますから、一部の例外を除いてページへのリンクは張りません。
【ミス削減の基本戦略】
☆ミスは貴重な情報源。本番で出さないために今は叱らないことが重要。
☆怖いのは「わからない」が出てしまい、答案が白紙で止まるようになる事。
☆ミスは「無くせない」、目標にするのは「減らすこと」、そのための手段。
☆叱るのはミスをした時ではなく、明確に指示した手段を実施しなかった時。
【ミス削減の具体的な方法】
☆中学受験の解法ツール「〇〇算」は、早いし楽だしミスも減る
★<整理表><線分図><面積図><てんびん法>は全体像を見通せる
★全体像の見通しは、情報の見落とし防止にも役立つ
★下線は「大事な情報」に引くのでなく、「使った情報」を消し込んで行く
『親の意見と茄子の花、千にひとつの無駄も無し』
★方程式(一部の講師は「消去算」と呼ぶ)はミスを増やす解き方。危険。
☆途中式
★途中式は一行に収まるように書く
★文字の大きさは大きすぎず小さすぎず
★鉛筆の濃さにも配慮したい。見落としがちな消しゴムの相性。
★途中式は無駄に思えても式全体を書き写して行く
★項目は縦の位置を揃える
★作文は原稿用紙、計算は集計用紙を使って演習すると良い
★途中式と筆算は線を引いて明確に場所を分ける
★途中式は5分後の自分への手紙のつもりで書く
☆計算力はミス防止の基本
★新小5は計算力の再確認をしておくべき
★上位生は筆算や書き写しを減らす工夫をしてみる
工夫の例:「加減は小数、乗除は分数」
★ミスを減らすためには:筆算をさせない工夫 - 駒澤塾:中学受験の算数・理科
★書く量を増やすべきか、工夫で減らすべきかは生徒により別れる
【ミスの削減・小技】
☆約分忘れには「素数のトントンパッ」
☆出て来た数字を常識で見直してみる
☆模試は「捨て問」で時間の余裕を作り、ミス防止
☆解法を思い出すのに時間が掛かると、ミスが増える
☆演習の丸付け時にミスの原因を一言コメントとして書く
☆集中力向上に良い睡眠を。そのためには照明の工夫を。
【まとめ】
こうしてまとめてみると色々なミス防止の方法が有りますが、その方法は生徒によって変わります。 変わるって言うか、まるで違うものになります。
一番たいせつなのはミスの原因を正しく把握して対策を「教える」ことです。
ミスを減らすためには:大人がすること - 駒澤塾:中学受験の算数・理科
いま「教える」という表現をしてしまいましたが、ミスの削減に関しては私から生徒に「教える」という感覚では無くて、指導のたびに生徒から「教えられる」という感覚でいます。
ミスを繰り返す子が問題を解いている風景は、私にとって何よりの「教材」です。 鉛筆が動き出すタイミング、視線の動き、時にはひとりごとの内容など、五感を全開にして問題を解いている風景を観るときに「あっ!」と思った事は数えきれないほどです。
隠れていた原因を見つけ、対策を考え出し、そしてそれを本人に実行させる(これが最も大変な作業)苦労も、「最近、ミスが減りました!」という報告を聞いた瞬間に全部きれいに吹っ飛びます。