駒澤塾:中学受験の算数・理科

中学受験の算数・理科を中心に書いて行きます。駒澤が旧字体なのは検索をしやすくするためです。

スマホ書式?

家庭教師の仲介サイトで自己紹介のページで、最近気になっていることがあります。 

それは、1行あたり全角18文字くらいの短い行に「改行」を2つも3つも入れたスッカスカの書式が増えて来ていることです。 

これはいったい何なのだ? 

スマホの画面で読みやすいように配慮した書式なのか? 

 

家庭教師の仲介サイトというのは、ここです。 

家庭教師のTo-Last 個人契約の家庭教師はトラスト!

家庭教師をしたい人、家庭教師を探したい人、それぞれが情報を登録して、マッチングしたら紹介料を払って連絡先を受け取るという仕組みです。 

 

 

気になっているというのは、学生アルバイトの自己PRに目立って来た、こんな感じの書式です。 

 

1行の文字数は18文字くらいで、比較

 

 

的少ない文字数で改行されています。

 

 

そして行の間に改行をいくつも入れられ

 

 

ていてスッカスカな形で書かれています。

 

 

自分で書いてみて分かったのですが、

 

 

これ、文章を書く時にけっこう手間が

 

 

かかりますね。

 

 

ということは、このような書式で自己

 

 

PRを書いている人は、自分の書きやす

 

 

さではなくて、読む人の読みやすさを

 

 

目的としているのだと思います。

 

 

あぁ、めんどくさい。

普段の書式に戻します。

 

読む人のためを思った(?)この書式、何の目的があるのだろうと不思議に感じていました。 

そこでパソコンとかタブレットとかスマホとか二つ折りのガラホなど、色々な画面で見てみたのですが・・・

どの画面で見ても、うっとうしい、読みづらい、スクロールがめんどくさい。 

 

《一行の文字数》

十数文字で改行しているのは、一行の文字数を抑えるためだと思います。

ところが、読む人の端末の画面サイズによっては更に改行が追加されてしまいます。 

一行に表示される文字数の少ない端末では、ひどい細切れになってしまいました。 

 

おそらく文章を書いた人ご自身の端末では、きちんと表示されているのでしょうね。 

読む人の端末によっては読みづらいということに気づいていないのでしょうか? 

 

【隙間だらけの改行挿入】

なぜスッカスカに見えるほどの改行を入れるのでしょう? 

少ない文字数で広い面積を占有するため? 

読む人のことを思って、読みやすくするため? 

 

私としては、この改行だらけの書式は読みづらいです。 

でも、書き手側は良かれと思って書いているのかな? 

そう仮定して、考察してみました。 

 

なぜ、私には読みづらいのか? 

それは、情報がこまぎれになるからです。 

一つの文を読むのにも途中にスクロールの操作が入るため、思考が途切れます。 

 

そこで、もしかしてその逆なのかな? と思いつきました。 

改行だらけのスッカスカ文章を書く人は、その方が読みやすいのかもしれない。 

 

一つの文を構文を含めて解釈するのでなく、単なる情報の集合として取り込んでいる? 

そんな発想が浮かんで来た原因は、いま読んでいるこの本です。 

 

この本については、あらためて感想を書きます。 

キーワードは「お手軽な知識の習得」です。 

 

 

「こま切れ情報の方が読みやすい?」という発想から、一つ思い出しました。 

それは、アップルが作った「ナレッジ・ナビゲーター」で見たシーンです。 

 

「ナレッジ・ナビゲーター」というのは ITがもたらす未来を描いたイメージビデオです。 

公開されたのは、25年前。 

まだモデムでパソコン通信をしていた時代です。 

可搬タブレットで動くAIが人間の知的活動をどのようにサポートするか、描いていました。 

「ナレッジ・ナビゲーター」は、大学教授がタブレットの中のAI秘書を使って授業の準備をするシーンが有名ですが、それ以外の活用シーンもいくつか有りました。 

 

その中の一つに、文章を読めない男性をサポートするシーンがありました。 

男性が公園のベンチに座って、新聞とタブレットを持っています。 

その男性はタブレットで新聞の記事を撮影します。 

するとタブレットは即座に文字認識をして、記事の文章を単語に分解して読み上げてくれるので、男性はそれを復唱しながら新聞を読み進めます。 

 

最初にそのビデオを見た時には、かなりの年齢まで教育の機会を得られなかった文盲の男性をAIがサポートするシーンだと思いました。 

後になって調べてみたら、読字障碍の中には文章全体が目に飛び込むと読めないけれど、単語単位にすると読めるという形態があるそうです。 

そのような人はボール紙に小さな窓を開けたカードを持ち歩き、その窓で単語を一つ一つたどって読むそうです。 

 

文章全体を一度に取り込むのは出来ない。 

情報をこま切れにすれば、なんとか取り込むことができる。 

 

なんだか類似点が感じられます。 

この記事を思い出しました。 

www.nikkei.com

 

長くなったので、続きは別の記事で書きます。 

 

 

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