駒澤塾:中学受験の算数・理科

中学受験の算数・理科を中心に書いて行きます。駒澤が旧字体なのは検索をしやすくするためです。

携帯電話の機種変更

4月上旬から連休前までブログ更新がとどこおった原因のひとつが、携帯電話の機種変更の対応でした。 記事のカテゴリーに『中学受験』が付かない記事はひさしぶりです。 って言うか、今日の投稿は単なる愚痴かも・・・ 

 

これまで使って来た機種と、切り替えした二つ折り携帯です。 

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使って来たのはカシオのW52CA。 使い始めたのは2005年7月。 ってことは、うわ、15年以上も使って来たわけだ。 

数年前に私がこれをプチプチやっている時、それを見た女性が

「わぁ、懐かしい。 同じ型の同じ色の使ってた。 ええと(指折り数えながら)いち、にぃ、さん、4つ前に!」って言ってた。 

私は、日本最後のガラケー・ユーザーになってやる!という気概(?)で使い続けていたのですが、今年(2021年)の正月に、ちょっと困った事態になりました。 

携帯電話の本体に内蔵された日付けデータが尽きて(!)、フリップを開くたびに1月1日の0:00に戻るようになっちゃった。 受信したメールや着信の時刻も狂ってしまって、一覧リストでの表示順序がグッチャグチャ。 

それによるトラブルも発生させてしまったので、信念を曲げました。 なんか悔しい。 

 

悔しいんで、機種変更はスマホでなく二つ折り携帯にしました。 

悔しいんで、ってのは冗談です。 私、スマホという情報機器の中途半端さが好きじゃないんです。 

情報端末としては画面が小さくて使いづらいし、電話として使うと顔の脂が画面に付くし、大きな画面を駆動するための消費電流で頻繁な充電が必要だし。 

 

情報端末としては既にiPadを使っていたので、機種変更する携帯は二つ折りタイプの機種にしてみました。 

これが苦労の原因になるとは知るよしも無く・・・

 

 

今の時点で機種変更する人は、ほとんどがスマホです。 他には高齢者の一部が「らくらくケータイ」を選び、保護者が子供に持たせる機種として「マモリーノ」を選ぶ程度です。 二つ折りの形をした携帯電話は購入希望者がほぼ居ないためかau売店のどこにも在庫が無く、どの店舗に有るかという情報もWeb上では見つけられませんでした。 近くの店に問い合わせしてみたら、自分で直営店に片端から電話して在庫が有るかどうか尋ねてみて下さい、ですって。 

 

店舗で機種変更をできないということは、自力でWebページから手続きをしなければならないという事です。 自分でやるのは、まぁ、良いです。 情報を調べて何かするのは嫌いじゃないし、と考えて調べ始めたの・・・ですが、

 

手続きのやり方や、新しい契約のオプション構成などをどうするかなど、調べ始めて思いました。 ダンジョンだ、ドンキホーテの店内だ。 欲しい情報は見つからず、不要な情報が山ほど並んでいる。 

オプション類の要不要を検討したくて機能の名称をリストアップしてみたのですが、Webサイトに書いてあった機能の名前だけで56項目にものぼりました。 そして一つ一つ内容を確認して行ったら・・・うわぁ、少なくとも20個以上が「ゼロ円、申し込み不要」つまり単なる機能説明でした。 使い勝手を大きく左右するオプションの設定について調べたかっただけなのに、単なる便利機能の説明や、はては提供終了済みの機能までも含めて、情報がぶちまけられたようにバラバラに、ただ並べてあるだけで、ストレス溜まりまくりでした。 

 

まぁ、この記事を書いている時点では新規契約の申し込み、機種の切り替え、回線の切り替え、オプション類の設定など一連の作業を無事に終えてはいます。 しかし、ここに至るまでにはパソコンのWeb画面を印刷して情報を書き込んだり、iPadのWeb画面から情報検索したり、入手した携帯画面からの操作を試行錯誤するなど、auから提供される操作画面を複数の機械上で組み合わせながら、ひどい苦労をしながらの作業でした。 自分自身の機種変更と家族二人の機種変更を同時にやったせいもあって、たぶん、のべで丸5日以上の時間を調査と手続きの作業に「浪費」したはず。 

 

振り返って見れば、もし他の人と同じようにスマホにしていたら、半日もかからずに終わる程度の作業でした。 少数派の二つ折り携帯を選んだ時点で苦戦は覚悟していましたが、その覚悟をはるかに超えて無駄な労力が多すぎでした。 

オプションや機能の説明が複雑になるのは、仕方がないです。 携帯各社の競争で料金体系やサービスが追加追加となり、増設を重ねた温泉旅館みたいになってますから。 

どこかで「エーユーのアスタリスク地獄」って表現を見た時には笑いました。 料金表の中に※1とか※2とかの脚注マークが山ほど有って、表の下に細かい字で印刷された注意書きを全部読まないと、正しい料金が分からないって意味です。 

 

でもねぇ、

利用者に見せるWebサイトのデザインまでダンジョンになっているのは、納得できないです。 サイトのデザインは、新しいオプションを追加するたびに次々に新しい情報をつぎたしただけ、に見えてしまいます。 まるで「うちと契約したかったら、一生懸命に勉強して来てね。」と言っているみたい。 

提供する側が努力した結果としてダンジョンになってしまうのは仕方がないと思います。 しかし、やれる事を全部やったとは感じられません。 私はシステム構築に従事していた経験が有るのですが、その目から見て、やれる事をやっていない、と感じました。 

 

利用者に見せる説明資料が、情報の継ぎ足し継ぎ足しでダンジョンに、つまりプロダクト・アウトになってしまっているのはエーユーだけの話ではなくて、Zoomのマニュアルもひどかったし、マイクロソフトのオフィス製品なんかも笑っちゃうくらいグチャグチャです。 仕事に使う道具なのに、それを使うための勉強を利用者に強いる、それを使うための入門解説書が本屋に並んでいる、なんてのは恥と感じるべきです。 高度な使いこなしをするための解説書とか、技能資格試験が有るのは良い事だと思いますが、なんで初心者に無駄な勉強を強いるのでしょう? 傲慢です。 

 

傲慢であっても利用者が頑張れば解答にたどり着く事はできます。 あるいは経験を積んだショップの店員なら適切なオプションの組み合わせを構成できます。 なんとかなってしまっているので、このようなダンジョンのようなサイトでも大問題にはなっていないのでしょうが、ずいぶん時間を浪費させられてしまいました。 

 

調べてはいませんが、他のケータイ会社のサイトはどうなのでしょうね。 程度の差は有るにせよ、相当に複雑な構成になっているのではないかな。 とすると、日本中で合計すると膨大な時間が無駄に浪費されている事になります。 

それが避けられない事ならともかく、先に書いたように整理しようと思えば出来る事に感じてしまうので、もったいないなぁと思います。 

総務省の指導で、低料金のプランを昨年末から各社が発表していますが、それらに共通するのは手続きを利用者自身が行うことです。 だとすると、どこかの会社がページの構成を徹底的に整理して、わかりやすいユーザーフレンドリーな情報提供をすれば、好感度向上の効果が出るのではないかな? 

 

まぁ、そういう改善はされないでしょうね。 大多数を占めるスマートフォンへの切り替えに対しては、どの会社の説明も分かりやすく書かれているでしょうから。 たぶん。 

 

ここは中学受験のブログなので、最後に無理やり生徒指導に話を持って行きます。 

受験指導の先生が何をしなければならないかと言えば、志望校に合格する学力をつけさせる事です。 

それを教える時に、自分が教えたい事を教えるだけではまだ二流の先生です。 

生徒がまだ知らない、でも知らなければならない事を的確に把握して教えられる人が一流の先生だと思います。 

これはつまり、プロダクトアウトでは二流、マーケットインの対応が出来て一流、という事で、今回書いたWebサイトのデザインの話と同じですね。 

 

 

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