駒澤塾:中学受験の算数・理科

中学受験の算数・理科を中心に書いて行きます。駒澤が旧字体なのは検索をしやすくするためです。

腕時計を買おう

新小6は受験に向けた仕上げの一年間が始まって既に3週間が過ぎました。 専用の腕時計を持たせましたか? まだ持っていないならすぐに買い与えましょう。 

 

 

試験の監督をしていて国語の時間に感じるのは、得点を取れない生徒の時間配分の下手さです。 極端な子だと2つ目の長文を読み始めるのが残り時間10分だったりします。 

 

算数でも時間についての感覚がこれまで以上に必須になります。 たとえば四谷大塚の合不合判定テストの場合、解答欄が25個前後、試験時間が50分間ですから、「問題文を読み・内容を把握し・解法を立案し・計算を実施し・解答用紙に書き写す」これだけの作業を解答欄ひとつあたり1分数十秒でこなして行かなければなりません。 これ、凄いことだと感じませんか?

 

社会や理科でも「考えさせる問題」を作る目的で、長い説明文を読ませて考えさせるものが増えています。 麻布の理科の問題が開成の国語より文字数が多かった話は有名ですが、全般的に文字数は増える傾向ですから時間配分の重要性も増しています。 

 

時間感覚の育成には、単純に「時間配分に注意しましょう」と言い聞かせるのではなく、具体的な対策を指示すべきです。

その第一歩が専用の腕時計を買い与えることでの意識を時間経過に向けさせることです。 塾の授業でも演習でも模試でも常に専用の腕時計をチェックして、ちらりと見るだけで時間の残りを把握する習慣を付けさせましょう。 

 

私の知り合いの国語の先生は、教室での演習中に壁の時計を見上げる生徒が居たら叱ります。 時間は左手の腕時計にちらっと視線を走らせるだけで確認しろ、という訳です。 壁の時計を見るということは問題文から視線を完全に外して、頭を起こし、文字盤を読み、目に飛び込んでしまった他の子の様子を払いのけ、問題文に視線を戻して読んでいた場所を探す、そんな無駄な動作をするんじゃない、という訳です。 

 

腕時計は時分秒の3針式で文字盤が見やすいシンプルな物が良いです。 日付とか曜日の表示は要りません、いろいろ機能が付いているので気を散らす要因になります。 デジタル時計も避けたいです。 正確な残り時間はわかっても、全体の中での経過の割り合いが把握しづらいですから。 

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高級品は不要です。 家電量販店の店先に千円台でぶら下がっている物がベストだと思います。 取扱いに気を配らなくて良いですし、無くしてもすぐに似た物を買えますから。 文字盤のデザインは見やすければ好みで良いと思いますが、回転式のベゼル(ダイバーズウォッチを模したギミック)が付いていると残り時間が見やすいかもしれません。 日常生活防水で十分ですが、10気圧防水の物だと濡れることを気にせずにジャバジャバと手首まで手を洗えます。 

 

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