駒澤塾:中学受験の算数・理科

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【センター試験】国語の問題に定規を当てて失格

今年(2019年)の大学入試センター試験で4名の受験生が不正行為によって全科目無効となったそうです。 その内訳は、スマホの使用が2名、終了合図後のマークシート記入が1名、そして残る一人の理由が「国語の試験問題に定規を当てて読んだ」ということで話題になっています。

実際には「国語の問題文を定規を当てながら読んだ」という行為が不正と判断されたわけではなく、「禁止された物を机上で使っていた」のが全科目無効に相当する罪ということらしいです。

 

大学入試センターの『平成31年センター試験Q&A』より

受験票・写真票のほかに試験時間中,机の上に置けるものは,次のとおりです。

・ 黒鉛筆(H,F,HBに限る。和歌・格言等が印刷されているものは不可。)
・ シャープペンシル(メモや計算に使用する場合のみ可,黒い芯に限る。)
・ プラスチック製の消しゴム
・ 鉛筆削り(電動式・大型のもの・ナイフ類は不可。)
・ 時計(辞書,電卓,端末等の機能があるものや,それらの機能の有無が判別しづらいもの 
  秒針音のするもの・キッチンタイマー・大型のものは不可。)
・ 眼鏡,ハンカチ,目薬,ティッシュペーパー(袋又は箱から中身だけ取り出したもの。)

 

大学入試センター試験 受験案内31』(PDF)には次のことが明記されています。

試験時間中に,次のものを使用してはいけません。
・ 定規(定規の機能を備えた鉛筆等を含む。),コンパス,電卓,そろばん,グラフ用紙等の補助具
・ 携帯電話,スマートフォンウェアラブル端末,電子辞書,ICレコーダー等の電子機器類

 

なるほどね。 机上に置いて良い物リストに無いだけでなく、明確に禁止されていたのか。 とは言え最初に記事のタイトルを見たときには驚きました。 

なぜかと言うと、いろいろなテストで「○○文字で抜き出せ」という問題を解くとき、私は鉛筆や定規で○○文字分の長さを作って、それを問題文にぱっぱっぱと当てて探して来たから。 そして、そういう工夫を私はして来たという体験談を生徒にも話して来たから。

 

受験規則で明示的に禁止されていない場合、文字数指定の抜き出し問題で定規を使って答えを探しても受験中止までの措置を取られることは無いとおもうけど・・・無いと思うけど、安全策として定規を使った答え探しはしないよう指導する先生も居そうな気がする。

 

中学入試では逆にコンパスや定規などが試験への持参品に入っていることもあります。 そういう学校への入試応援に行く時に、私はカバンの中に予備をしのばせて行く事にしています。 幸いにしてまだ生徒に渡す状況になったことは無いですが。

 

定規持参の入学試験で思い出すのは、だいぶ前の年度ですが某女子校の算数の問題です。 決して難しいとは思えない平面図形の問題だったのですが、どうしても解けない。 解くのに必要な辺の長さがどうしても得られない。 首をひねりながら解答・解説を見てみたら、「辺ABの長さを定規で測ると8cmなので・・・」と書いてあった。 椅子からずり落ちました。

 

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