学習塾の新学期は2月から始まっていますが、新小5(現在4年生)の生徒は今のうちに計算力、特に分数の乗除と余りの出る少数の除算を確認しておくことを強くお勧めします。 私はその目的のために確認テストを自作しました。
確認テストといっても大層な物ではありません。 次の9種類の計算問題を少しずつ難度を上げて3セット作り、その合計27問を20分ほどでやらせるだけです。
1~4:小数の加減乗除
5~8:分数の加減乗除
9:余りの出る小数の除算
最初の1セット(9問)は、こんな感じ。
画像では略していますが、繰り上がりや約分など少しずつ難度を上げて行った計算問題(9問×2セットの18問)がこれに続きます。 集団制の塾で新しく小5のクラスを受け持った時には、このテストを必ず実施していました。
このテストをさせてみると、小5から受験勉強を始めた生徒は高い確率で、小4以前から在籍している生徒の中にも、計算力が身に付いていない子が見つかります。 小4下巻で分数の割り算を習ったはずの生徒でも「分数の割り算は、ひっくり返して掛け算する」が身に付いていなかった例もありました。
このようなテストを自作しなくても、9種類の計算を意識して手元の問題集から選んでやらせてみれば確認できるはずです。 小4までは意外なほど整数の計算だけで答えを出せる単元が多いのですが、小5からは分数の計算が出来てあたりまえになります。 特に比の取り扱いが始まると「正しく計算できる」では足りず「考えずに計算できる」レベルまで届いてないと授業について行くことすら難しくなります。
そんな馬鹿なと思うかもしれませんが、「正解は出せても時間が掛かっている」を含めると驚くほど多くの計算力不足を見つけて来ました。 今のうちに確認し、すこしでも問題が有るようなら早期の対応をお勧めします。