12月と1月の6年生への個別訪問指導では小型プリンターiP110が大活躍しました。 秋までは事前に教材を準備できますが、直前期には最適な教材や例題を一期一会の感覚で即座に印刷してあげたいので。 という訳で可搬型の小型プリンターの話です。
現在使っているのはキヤノンのiP110というインクジェット型。新品でも2万数千円で買えますが、私は外観に傷のある中古品を見つけて1万円強で購入しました。
一回の授業で多いと30ページくらい印刷しますので、インクカートリッジ購入にかかる費用が凄いことになっ・・・てないです。
基本的に多量に使うのは黒色顔料インクだけなので、あらかじめインクを使い切ったときに台所用の電子秤でカートリッジの重さを量っておき(約7g)、その重量に近づいたらインク出口から逆流させるかたちで詰め替え用の市販インクを1g~2g滴下して、インクの継ぎ足しで使ってます。
印刷のたびにインク切れの警告が端末側の画面に出るけど、これは無視。 サードパーティーのインクでプリンター本体に不具合が出たら・・・中古品を探して買い替えるだけなので問題なし。
印刷スピードはモノクロ・下書きモードを指定すると十分に早いです。
「ミツバチダンスの基本は『太陽を真上に!』です。」
「それじゃ桐蔭の2016年、解いちゃって。」
「その間にもうひとつ印刷しとくから。」
「学校? 雙葉、ちょっと古いけど1997年。」
「だいじょうぶ。基本通りにやれば解けるから。」
こういう感じでリズム良く演習をさせていけます。
という訳で入試直前の個人授業に大きな効果を生んでいる小型プリンターですが、もう少しコンパクトになって軽くなると嬉しいですね。
キヤノンiP110の折りたたみ時の寸法と重さは
横幅322 高さ62 奥行185 重さ2Kg
奥行が5割増しになっても良いから高さを40mm以下にして、更に重さも1.5Kg以下になる持ち運びがだいぶ楽になりますので。
エプソンからも似たようなスペックでインクジェット式のプリンターが出ています。 そちらの方が少しコンパクトかつ軽量で、電源がバッテリー駆動方式です。 使ったことが無いので特徴まではわかりません。 格安の中古品を見つけたら使ってみようとは思っていますが。
いずれにせよ、キヤノンもエプソンも私の使い方ではオーバースペックです。 印刷色はモノクロで十分。 理科の入試問題にカラー印刷が最近増えていることを考えると、カラー印刷も欲しいっちゃ欲しいけれど、写真画質まではいらない。
モノクロでコンパクトなプリンターというとブラザーのPocketJet PJ-763MFi
横幅255 高さ30 奥行55 重さ0.61Kg
大きさも重さも理想的、ですが実売価格で6万円以上するし、方式がサーマルプリンター。 昔の家庭用FAXやワープロ(懐かしい!)に使われていた方式ですが、基本的にはJR特急列車の車掌さんが持っているプリンターの印刷サイズをA4にしたものと考えて良さそうです。
ブラザー工業 A4モバイルプリンター PocketJet USB/Bluetooth (Ver.2.1+EDR、SPP、BIP、OPP、HCRP、 PJ-763MFi
- 発売日: 2016/06/01
- メディア: Personal Computers
モバイルプリンターで検索すると他に2つ出て来ます。 ひとつはフォトプリンターと呼ばれる写真印刷用。これは私の用途には対象外。
もう一つは昨年発売されて話題になったリコーのHandy Printer 。 印刷したい物の上でサーっとスライドさせてインクジェット方式で印刷するプリンターです。
対象物の上でプリンターそのものを動かす印刷って大昔に有ったなぁ・・・と調べてみたら、1988年登場の富士ゼロックス「写楽」という製品がありました。
【ブンボーグ・メモリーズ'80s】『写楽』 | 文房具専門店- 京橋・東京 モリイチ
写楽はまっとうな印刷をするのに使い手の修業が必要でしたが、さすがに30年後のリコーHandy Printerは紹介動画を見ると簡単に良質の印刷ができるようです。
ですが、一回の印刷幅が13.5mmまで、実売価格が4万円強、致命的なのはユーザーの評価を読むとノズルの目詰まりがすぐに発生すること。
インクジェット方式のハンディプリンターで200mm(A4横幅210mmの左右5mm余白)を一気に印刷できる機種が登場したら嬉しいです。 できればお安く。
機械的な構成から考えて難しいというのは分かるけれど、既存のプリントヘッドを雁行配置させて使うとかして作れないかな?