駒澤塾:中学受験の算数・理科

中学受験の算数・理科を中心に書いて行きます。駒澤が旧字体なのは検索をしやすくするためです。

2019年 日能研が女子学院で大幅増

各学習塾の合格者数速報が出て来ていますが、大きな変動が有ったのが女子学院でした。 現時点での人数を昨年と比較すると Sapix:141→125、四谷大塚:65→?、日能研:54→78、早稲田アカデミー:73→60 日能研の大幅増が目立ちますが、なぜ? 未確認情報も混じっていると思いますがまとめてみました。

 

受験期間中に耳にした話とネットで検索した情報をまとめると、原因は2つあるようです。

原因1:大問2が10月の日能研のテストと素材も設問もそっくりだった

原因2:今年の女子学院の算数が十数年に一度レベルの難しさだった

この2つが複合して、国語でのアドバンテージが合計点に対していつも以上に効果を発揮した。加えて最初の科目が国語だったことも日能研生のメンタルに大きな余裕をもたらした。

 

10月のテストというのは公開模試のことと思います。 初めに噂を耳にした時には学校別の模試で的中させたのかと驚きましたけれど、さすがに女子学院トライアルテストではないですよね? 万が一にでもそうだったら、えらいこっちゃ。 

日能研さんのサイトは入試に出題される作品のデータベースが充実しているので保護者様との話題用に使わせてもらっています。 (このブログのお勧めサイト(はてなブックマーク)にも「日能研読書ガイド」へのリンクを登録してあります。) その意識があったので「的中させた?」と思ったのかも。

 

算数に関しては、十数年に一度レベルの難しさだったという声があります。 それにより算数の得点が(100点満点で)30点台もしくは30点以下でも合格したという話がちらほらとありました。 これは算数が得意な受験生にとっては厳しいなぁ。 算数の点数だけが異常に低いということは、合否への影響がすごく小さくなるということですから。 

昔、と言っても大昔、代ゼミの模試で数学の平均点が20点台前半ということが有りました。 この模試で私は更に大問ひとつ丸々落として一桁の点数になり、生まれて初めて見るような偏差値を取りました。 つまりこの回の模試は何の参考にもならない時間の無駄だったということ。

 

センター試験の科目間の有利・不利のニュースを見るときにも感じるのですが、なんで入試では単純な点数の足し算で合否を決めるのでしょう?

母集団の数が確保できるなら、結果を正規分布に換算して科目ごとの偏差値の集計で順位をつけたら何か困ることが出るのかな?

今回の入試で不合格になった算数好きの受験生の号泣しているであろう姿を想像すると、そんなことを考えてしまいます。

 

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