駒澤塾:中学受験の算数・理科

中学受験の算数・理科を中心に書いて行きます。駒澤が旧字体なのは検索をしやすくするためです。

二月の勝者④【ネタばれ無し】

中学受験を題材にした漫画『二月の勝者』の第4巻が発売されました。 まだ読んでいない人も多いと思うのでネタばれになる話題は避けて、登場した学習法の話を書きます。

 

第4巻で学習法の話が出て来るのは巻も終わりに近くなった122ページあたりからです。 

 

閑話休題

この第4巻は、全てのページが天・小口・地の端までコマ割りされていて、ページの数字がひとつも印刷されていなかったので、上の122ページという数字は目次を見て第34講のページから順に数えました。 第1巻を見直してみたら1ページだけノンブル(ページ番号)の印刷されたページが有りましたが、巻の途中からページ端までのコマ割りが主流になっています。

逆に本の「のど」の側は第4巻では扉絵を除いて「見開きのコマ割り」つまり幅いっぱいに絵を描いたページはほぼ無いですが、第1巻ではかなりの数の「本ののどまでめいっぱい描いたコマ割り」が有りました。

いや、だからどうという話でもないのですけれど。

閑話終了

 

登場するのは解法といっても凄いテクニックではないです。 平方数を覚えるとか、分母が8の分数と対応する小数を覚えるとか。 でも、これはとても大切なスキルです。

計算力とは正確性とスピード。 計算力が無いために算数が苦手になり、嫌いになり、四科合計点の足を引っ張る結果になっている生徒をたくさん見て来ました。

その大切な計算力を上げるためには、やみくもに計算のドリルをやるだけでは非効率的です。 本人が必要と感じる状況を作り、その瞬間に計算を楽にする知識を見せ、そして本人自らの意思でそれを身に付ける、そういう流れが設計できたらベストです。

 

計算を楽にするための知識はいろいろ有ります。

例えば途中式をどのように書くか。 書き方を教わって、それを実践する生徒は正確性とスピードが上がります。 書き方そのものは簡単です。 難しいのはそれを実践させること。 

komazawajuku.hatenablog.com

 例えば九九の暗唱を極限までスピードアップさせたり、九九を逆向きに「63は七・九」「56は七・八」・・・というように逆向きに暗唱させてみること。 これはとにかく覚えさせるのが第一歩なので、私は集団授業では星取り表を作って生徒に競争させます。

komazawajuku.hatenablog.com

 例えば1から100の間にある素数を(ぼんやりとでも)覚えておけば、分数の約分のゴールが即座に判断できるようになります。 以下の作業をさせて「楽しく」身に付けさせています。komazawajuku.hatenablog.com

 他にも

☆ 3.14の九九を暗唱

☆ 3.14と平方数の積を暗唱

☆ 乗除は分数、加減は小数、という癖をつける

☆ 25を見たら4をさがせ。 125を見たら8をさがせ。

☆ 3.14の計算は結合則を最大限使え

☆ 99との掛け算などは分配則を使え

☆ 桁数の大きな数の乗除は素因数分解をしてみる

など身に付けさせたい知識は数多くあり、それらを最適のタイミングで生徒に提供するというのは意外と難しい作業です。

これからも順次ご紹介して行きます。

 

最後に

計算の工夫などを教える際の私の決まり文句です。

楽をするための努力を惜しむな!

 

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