駒澤塾:中学受験の算数・理科

中学受験の算数・理科を中心に書いて行きます。駒澤が旧字体なのは検索をしやすくするためです。

首都圏模試も難化?その3 難化の考察

首都圏模試の算数が難化しているという話の第3弾です。

昨日の記事は、この時期の生徒の状況をデータで考える話でした。

今後の首都圏模試に希望することを書いて一区切りにする予定だったのですが、
そもそも模試やテキストはなぜ難化したのか、考えてみました。

 

四谷大塚の合不合判定テストはいったん難化し、その後に以前のレベルに戻りました。
首都圏模試は難化が進行しているように見えます。
学習塾のテキストもそうですが、なぜ教材が難化するのでしょう?

 

模試やテキストの担当部署が考えている事その物は、私は中の人でないので判りません。
なので「たぶん、こうだったんじゃないか劇場」の推理をして見ました。

 

☆ 新型コロナウィルスへの対応で私立学校の面倒見の良さが広まった
☆ 大学附属校の人気もあって私立中高一貫校を受験する人数が増えた
☆ 受験人数が増えたので競争も激化した(はず)
☆ 競争激化により受験生に要求される学力も高くなった(はず)
☆ 高い学力を付けさせるためにテキストや模試も難化が必須(なはず)
さらに加えて・・・
☆ 他塾に対抗するためにもレベルアップが有効(なはず)

 

なんだか自分で書いていてバカらしくなってしまった・・・
ですけれど、これ以外にレベル難化の原因って有るのかな?
まさかとは思うけれど、こんな流れでテキストや模試が難化している?
もしそうならば、あまりに「プロダクト・アウト」な考え方です。
会社の会議室で決まったような考え方です。
受験生の立場から考えた「マーケット・イン」とは言えません。

 

私立中高一貫校を受験する人数はたしかに増えました。
それにより倍率の数字も大きくなりました。
ですが、
合格に必要な学力のレベルは倍率と比例して上がっているでしょうか。
入試問題は受験準備の変革を要求するほど難化しているでしょうか。

 

そしてまた、同時に大切なこと。
中学受験の難化に関しては学校のレベルごとに考察すべきです。


難関校で新機軸の出題が有り、それに教材や模試が対応するのは分かります。
中堅校で受験生自体の学力が上がり、それに対応するために出題のレベルが変わって来た学校も、思い浮かぶ校名がいくつか有ります。
ですが首都圏模試の偏差値が50までの学校で、ここ数年で難度があきらかに上がった学校ってどのくらい有るでしょうか。
もしも有るのなら明確なデータの形で見てみたいです。

 

首都圏模試がメインターゲットとする学校の入試問題があきらかに難化したのなら、それに呼応して模試も変わるべきではあります。
しかし私にはそのような順番による変化だとは思えません。
あくまで順番は 受験生>学校>模擬試験 だと思います。

 

 

受験は会議室で起きてるんじゃない。受験生の鉛筆の先で起きているんだ。



 

 

首都圏模試の難化に関するまとめの記事として
7月の算数の問題を題材にした具体的な提案を
明日の朝8時に設定してタイマー投稿する予定です。

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