駒澤塾:中学受験の算数・理科

中学受験の算数・理科を中心に書いて行きます。駒澤が旧字体なのは検索をしやすくするためです。

冬期講習・インフルエンザ・1月入試スタート

各塾での冬期講習も終わり、6年生はいよいよ1月入試がスタートしました。 私は幸い罹患しませんでしたが、インフルエンザの流行で講習に影響を受けた塾も有ったようです。 

 

6年生で未接種や1回のみの場合、接種の効果が出るのは2週間後から5ヶ月後までの期間と言われていますので、すぐに受ければぎりぎり2月の本番に間に合います。 今年の流行も1月後半から2月に大きなピークが来そうですので接種する価値はあります。 ただ副作用として悪寒、発熱がみられる場合もあるので体調を見て判断してください。

受験学年以外の場合も「来年以降のために」今年のワクチンを今からでも接種しておくことをお勧めします。 インフルエンザのA型に関しては抗体価の70%が翌年まで維持されているという報告もありますし、ウィルスのパターンを身体に体験させておくことで来年以降の接種の効果を高めることを期待できます。

そもそも「インフルエンザの型は毎年変わるので、前の年に接種を受けていても効果は無い。」という記述をよく見ますが、これは毎年の接種を受けさせるための誇張された表現です。 インフルエンザのワクチンは4種類の型を混合したものですが、今シーズンの型のうち2個は昨年のワクチンと同じものです。 WHOの勧告に従って入れ替えた型は半分の2個だけってことです。

 

もしも感染してしまった場合、どれだけ早く対処できるかが重症化の防止に大きく影響します。 それこそ「かかったかな、と思ったら・・・」の段階で診察を受け抗インフルエンザウィルス薬の処方を受けることで発熱の期間を1~2日も短縮することができます。 他人への感染を防ぐために小学校や塾は指定された期間しっかり休むべきですが、熱や症状がおさまってしまえば自宅での勉強の時間を確保できますね。

抗インフルエンザウィルス薬は副作用がセンセーショナルに報道されたせいで忌避する保護者様も多いですが、医師の指示をしっかり守って服用すれば効果の大きい薬です。 ただし発症から48時間たってしまうと投薬の効果が大幅に減じますので、それこそ疑いの段階で診察を受ける決断が予後を左右します。 まだ感染したか不明なのに待合室で感染したらどうしよう、という不安は予防行為で対応すべきです。

生徒たちを見ていて強く勧めたい予防行為は、手洗いです。 手を洗わないのは論外としても、指先をちょっと濡らしてピッピ、というだけの子が多すぎ! しっかりと手を洗うのは、実は咳・くしゃみマナーより大切だったりします。 手を洗うのは石鹸をつかってしっかりと。 洗面所に石鹸が無い時のためにアルコール・ジェルの持参も有効です。

 

インフルエンザへの感染は、ワクチンの接種を受けても予防行為に気をつけても、完全に防ぐことはできません。 しかし、対処の仕方によって他人への感染や自分自身の重症化を防ぐことはできます。 耳に入って来た集団塾の事例ですごく腹の立つ話があったのですが書くのはやめておきます。 発症したのは講師(しかも一つの校舎で複数人)で、おそらくご想像のようなことです。 受験直前の生徒たちに迷惑が掛かったのは論外だし、それの余波で私の予定も大幅に狂ってしまった・・・ 

 

ブログのタイマー機能でこの投稿が公開される1月10日の午前8時、私は埼玉県の某所でガタガタ震えながら教え子を待っているはず。

いよいよ怒涛の1ヶ月が始まりました。

 

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