駒澤塾:中学受験の算数・理科

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月と地球と太陽の寸法:ナポレオンは偉かった

月と地球と太陽の寸法とか距離を問う問題は頻出です。 数字を書かせる問題は少なく、選択肢を選ばせるのが多いですが、いずれにせよ数字を覚える必要があります。 

ですが、実は覚えなければいけない数字は『月と地球は38万Km離れている』、 『月の直径は地球の4分の1』、 『太陽と月は大きさも距離も約400倍』の3個だけなのです。 

 

 あとの数字は計算で出せるのです。 

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地球の赤道の長さ(円周の長さ)は、ぴったり4万キロメートルです。

なぜぴったり4万キロメートルかというと、1メートルの長さを地球の大きさから決めたからです。 そしてそれを決めたのがフランス革命後の1790年、授業ではイメージを重視して「ナポレオンは偉かった」と教えています。

なぜ「物差し」を新しく作る必要があったか? ヨーロッパが統一されたからです。ナポレオンによって。 

人間は長さを測るのに人間の体とか歩幅などを使って来ました。 日本の「尺」は尺骨の長さだし、「フィート」というのは足の大きさです。 ところが国ごとに長さの単位が違っていてはなにかと都合がわるい。 じゃぁ統一した物差しを作ろうということになった。 

こういう場合、どこかの国の物差しを採用して他国に強制するのが普通なのですが、ナポレオンはいずれ世界全体を版図に置こうと考えてた、ほんきで考えてた、すごいね、地球制服だね。 だったら物差しも人間を基準にしたものでなくて、地球を基準に決めちゃおうじゃん、地球規模の発想ができる俺ってすごいじゃん、って流れで決まったのがメートルという長さ。 赤道から北極点までの距離を一千万分の一にしたのが1メートルです。 

 

地球の円周長が4万キロメートルですから、それを円周率の3.14で割れば直径の約1万2700キロメートルが計算されます。 

必須暗記『月の直径は地球の4分の1』を使って、月の直径は約3500キロメートル。

必須暗記『大きさが400倍』を使って、太陽の直径は 3500 × 400 で、約140万キロメートル。

 

距離に関しては 『月と地球は38万Km離れている』だけは暗記が必須です。

私は人類が月の表面に降り立った瞬間を中継のテレビ画面で見た世代なので、この38万キロという距離は耳にタコができるくらい聞いています。 

38万キロという距離が覚えられれば、必須暗記『月までの距離の400倍』を使って太陽までの距離が約1億5千万キロと求められます。 

 

 『太陽と月は大きさも距離も約400倍』に関してはイメージを強化するために地球から見た大きさが同じという話をします。 月も太陽も、まっすぐのばした手に持った五円玉の穴の大きさとほぼ同じです。 

 

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