駒澤塾:中学受験の算数・理科

中学受験の算数・理科を中心に書いて行きます。駒澤が旧字体なのは検索をしやすくするためです。

二月の勝者・第5巻

第4巻までの情報だけを整理しました。
【ネタバレ無し】です。
第5巻を読む前に読んでも大丈夫です。

中学受験を扱った漫画の「二月の勝者」の第5巻が発売されました。
吉祥寺校に所属する6年生のうち、キャラ立ちしている生徒だけでも
十数名も居ますので、読み進めながらキャラを追うのが大変です。
そこで、それぞれに対して情報やエピソードを整理してみました。

 

前回の更新(4月1日)から2ヶ月強も更新が空きました。
記事の登録を再開します。

さて、二月の勝者に登場する6年生ですが、
まずは、最上位のΩクラスと、真ん中のAクラス。

 

【Ω:最上位クラス】
島津 順
第1巻で登場、シャーペンまわしを注意される。
第2巻でキャラクタが見えてくる。
母親が熱心、っていうか相談がすごく長い。
偏差値68からの開成(72)、KO中等部(65)志望。
開成の合否D判定で保護者は転塾を検討。
第4巻で抱える闇が見えてくる。
偏差値60以下はゴミ発言で喧嘩。
父親は塾の宿題を軽視し、次々に問題集を購入。
指示に反して過去問をやらせて、低得点に激怒。

前田 花恋
第1巻で登場。やる気満々の眼鏡娘。
偏差値66 志望校は桜蔭(72) 負けず嫌い
第2巻でフェニックスに転塾
S3(読みはサミット3)に入るも・・・
ストレスから壊れかけて桜花ゼミに復帰

直江 樹里
第2巻で登場 偏差値60 女子学院(70)志望
両親は美容師

【A:中位クラス】
田中 利休
偏差値55 第3巻の終わりごろにΩ選抜の話に登場。

原 秀樹
偏差値55 第3巻の終わりごろにΩ選抜の話に登場。

三浦 佑星
小6の2月の時点では偏差値40のRクラス。志望校未定。
第1巻のリフティングのエピソードで両親が登場。
第3巻で卵学院久我山という目標がかたまり、
6月の偏差値で52を取り、RからAにクラスアップした。

上杉 海斗
第2巻から登場。フェニックスの20クラス中最下位の
Aから桜花に転塾して来た。偏差値52
双子の兄弟「陸斗」はフェニックスの優等生。
第3巻で一瞬だけ名前が「海人」になった。
父親は医者。
第4巻でΩクラスの島津順に馬鹿にされて殴り合いになり、
志望校が東央(56) 昔の準御三家とばらされる。

加藤 匠
第1巻でRクラスのモチベ低い生徒として登場し、
鉄道研究会のネタで受験に前向きになる。
第2巻の時点で偏差値40.志望校はK玉社(58)、T輪(56)
第3巻では学校名が攻卵社と書かれている。
40→45と偏差値が上がり、6月に50でAにクラスアップした。

柴田 まるみ
第2巻で元不登校の眼鏡娘として登場。
偏差値50だけど志望校はM学園(30)
第4巻で母の意向「高校受験の回避」が明かされ、
本人は女子学院の校風を知り、目覚める。

伊達 智弘
第3巻で登場。偏差値は夏期講習初日時点で51。
米田実業で野球をやりたい。

大友 真千音
名前の読みは「まちね」
第3巻で登場。偏差値52。Ω選抜に向けて頑張る。

三好 ??
第3巻の6月のクラス編成表で苗字のみ登場。今後?


ΩクラスとAクラスの生徒は、以上です。
このメンバーをおさえておけば第5巻は楽しめますので、
Rクラスの生徒に関しては稿を分けて、明日アップします。

と言う訳で、紹介した生徒について私見をすこし書きます。

Ωクラスの島津順君のお父さん。 こういうお父さんは、
下位から最難関までクラスを問わず、いらっしゃいます。
高学歴・社会的成功者、だけどご自身は中学受験を経験して
いない方に見受けられます。
塾講師からの指示や助言を軽視して、ご自身の考えるベスト
な指導をした結果、むしろ生徒の成績が・・・
という事例をたくさん見て来ました。

Ωクラスの前田花恋さん。同じ作者さんが作画を担当した
「中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ」に登場
した受験生のひとりを思い出してしまいました。
受験当日のモチベーション・コントロールを保護者様と塾の
連携できっちりと設計してあげたい生徒です。
真面目な分、過度の緊張で体調を崩してしまった例が、
第1巻の冒頭に前年度生の松村君(麻布で保健室受験)と
して出ていました。

Ωクラスの直江樹里さん。いるんですよね、あっけらかんと
平気な顔をして好成績をたたき出す生徒。
こういう生徒は、物凄く得意な単元の影に苦手な単元が
残っていないか気をつけてあげたいです。
各回の模試の偏差値に上下の変動が有るようなら、要注意。

Aクラスのサッカー少年の三浦佑星君と鉄オタの加藤匠君。
この両名については小6の冒頭での偏差値が40で、本人の
モチベーションが固まっただけで6月には50を越えてます。
これはちょっと「?」マークに感じます。
どこかの時点で偏差値が10跳ね上がった理由が描かれると
嬉しいな。

Aクラスの上杉海斗君。双子の陸斗がフェニックスの優秀生。
父が医者、母は第4巻まではあまり描かれていませんが、
家族構成にサラブレッドの匂いがしますね。

柴田まるみさん。小学校でのいじめから不登校
内申書重視の高校受験の回避が中学受験の理由。
受験校は偏差値よりも校風を重視。
よって成績もうるさく言わず、宿題や自習室利用も本人が
無理をしない範囲。でも偏差値は50をキープ。

こういう生徒が幸せな受験をして、希望した学校に入学後、
学校生活の報告に来てくれると楽しいです。
学校内の成績は当然トップクラスで特待生。
といっても進学校ガリガリにしごかれる特待生ではなく、
先生達がとても良く面倒を見てくれる特待生で、
出来る先輩として後輩からは慕われてる。
そんな生活の報告に来てくれる卒業生がいます。

今まさに志望校を検討している保護者の皆様。
入れるギリギリの学校に滑り込むことだけが中学受験では
ありません。
偏差値が高い=入りたい生徒がたくさん居る ですが、
入りたい生徒がたくさん居る=本人にとって良い学校
でしょうか?

明日はRクラス生の整理をします。
先に書いたようにRクラスは細かく再確認しなくても
第5巻(夏期講習、Ω選抜、合宿、志望校プラン)は
楽しめます。

 

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