4月12日に予定されていた2つの模試に緊急事態宣言を受けた変更が発表されました。 志望校判定サピックスオープンの4月中の実施は無くなり、四谷大塚の第一回合不合判定テストは問題を郵送しての自宅受験になりました。
SapixのWebサイト
「第1回 志望校判定サピックスオープン」の4月中の実施は見合わせます。
四谷大塚のサイト
緊急事態宣言を受け、4月12日(日)実施予定の6年生『合不合判定テスト』は、緊急事態宣言が出されている7都府県のテスト会場での実施は致しません。
受験予定だった受験生には、テスト問題・解答用紙を自宅にお届けしますので、 自宅でのテスト受験をお願い申し上げます。詳細につきましては、別途ご案内します。
7都府県以外のテスト会場では、予定通り実施します。
四谷大塚の発表を見て思わずうなり声が漏れてしまいました。
この模試での合格率判定に信頼できる数字が出たら、それこそ民度の高さを示す指標だ! だけど・・・でも・・・
もしかして、7都道府県以外の答案だけで偏差値の母集団を作るのかな? まさか、ねぇ・・・
新しい生徒と会ったとき、必ず言うことがあります。
「先生に君の出来ない所を見せてくれ。
君が正解を連発しなければいけないのは入試の本番だ。
先生は君が間違えても絶対に叱らない。
それを解けるようにするのが私の仕事だから。
見栄を張らず、どんどん間違えを見せてくれ。
ただし、やると言ったことをしてなかったら、それは叱るよ。」
受験勉強の目的は本番での合格であり、個々のテストや問題の演習はそのための手段にすぎない、それは子供はまだ判っていませんから。
子供は、特にテストの点数だけで酷く叱られてきた子は、判っていません。
でも、じゃあ、大人は?
個別指導塾や家庭教師の広告を見ると「アルファクラス!」とか「NN資格獲得」とか「偏差値20アップ」などの売り文句を見ます。 もちろん、それらを目的として設定すること自体は良いことなのですが、「目的」と「手段」の設定が不十分で逆効果になった事例を見てきました。 なので、これらの中間指標を全面にうたった広告を見ると違和感を感じます。
中学受験は長い期間を要するプロジェクトです。 その最終目的「希望する学校への合格」を勝ち取るために、中間目標として在籍するクラスを織り込むのは良いことだと思います。
ただ、ネットオークションでマンスリーテストが高値で落札されていたり、それに関する受験掲示板での感情的な非難の応酬を見たりすると「あらあら」という気分になってしまいます。
見栄を張って、我が子を実力以上のクラスに入れて、何をしたいのでしょうねぇ?