駒澤塾:中学受験の算数・理科

中学受験の算数・理科を中心に書いて行きます。駒澤が旧字体なのは検索をしやすくするためです。

100ページを超える製本法

100ページを超える製本をワンコイン(500円)でやる方法です。 いわゆる無線綴じと呼ばれる製本ですが、意外に簡単にできます。

 

私自身は「とじ太くん」という製本機を持っています。 専用の背表紙も売っていて、厚さ20ミリを超えるような製本が数十秒で出来てしまう優れものですが、専用表紙も機械の本体もけっこうお高いです。 

JIC 卓上製本機とじ太くん 3000型

JIC 卓上製本機とじ太くん 3000型

  • メディア: オフィス用品
 

表紙に使う専用カバー(各種サイズがあります。) 

 

 

 

この無線綴じを、なるべく身近にある物を使って行う方法を紹介します。

【用意するもの】

製本したい紙の束 ・・・適量

長い棒(物差しなど)・・・2本

ダブルクリップ、またはシャコ万・・・数個

グルーガン ・・・1台

グルーガン用のスティック(ホットメルトといいます)→末尾に補足あり

表紙に使う厚紙 ・・・1枚

アイロン ・・・1台

以下の機材は無くても出来ます。

目立てヤスリ ・・・1本

クッキングシート ・・・適量

 

【作業手順】

1:紙の束の端をきれいにそろえます。

2:端が2ミリくらい突き出すように棒ではさみます。

3:ダブルクリップやシャコ万で締め付けて固定します。

3.5:必要なら糊付けする面に目立てヤスリで溝を彫ります。

4:糊付けする面にグルーガンでホットメルトを塗布します。

5:紙の束を背表紙にセットします。

5.5:必要なら背表紙をクッキングシートで覆います。

6:背表紙をアイロンで加熱してホットメルトを溶かします。

7:背表紙を机などにターンと打ち付けます。

8:しっかりと冷やします。

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【手順の補足】

3.5:溝を彫る

これをすると強度が上がります。 デジタル化をするために無線綴じの本を解体していると、この処理をしてあるものが多いことに気付きます。 彫った溝にホットメルトを食い込ませることで強度を向上させているわけです。

今回の方法で作った本でページが取れてしまった場合、背表紙をアイロンで再加熱すれば修理できますので、自分で使う目的の製本なら溝彫りは省略しても大丈夫です。

 

5.5:クッキングシートで覆う

ホットメルトの量が多かった場合、背表紙の上下からはみ出すことがあります。 アイロンを汚したくないなら加熱前にクッキングシートで覆っておくと安心です。

 

8:しっかりと冷やす

ホットメルトが冷える前にターンと打ちつけることで紙の束と背表紙をしっかりと合体させます。 その後はしっかりと冷やしてください。 十分に冷える前にページをめくると、せっかくの製本が割れた状態になってしまいます。

 

2020/05/30追記:

この記事の中ではグルーガンに棒状のホットメルトを入れて使っていますが、通常のホットメルトでは固すぎます。 お手元の無線綴じ製本を天地方向からご覧になるとクリーム色の樹脂でページが固定されているのが見えると思いますが、製本に用いるホットメルトは冷えて固まっても柔らかさの有る物でした。 それについては近日中に記事にします。

 2020/06/14追記:

記事にしました。

komazawajuku.hatenablog.com

 

 

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