先週の「チコちゃんに叱られる」で「惑星はなぜ「惑う星」と書く?」という題材がでました。
天体に関連した入試問題に関しては何度か記事を書いて来ましたが、この機会に惑星の動きを掘り下げてみることにしました。
中学入試では難関校で出題されるレベルまで話が進みます。
ちょっと複雑ですので、何回かの記事に分けて説明することになるはずです。
該当する「チコちゃんに叱られる」放送回は、これです。
この放送で、「惑星」「遊星」のふたつの呼び名が争われていたということを知りました。
そういえば、子どもの頃に「遊星仮面」というアニメが放送されてた。
今でも主題歌を歌えます。 デュークエイセスが歌ってました。
それはさておき、
私が教えた生徒のほとんどは、今回の質問に即座に正解したはずです。
太陽系の説明の冒頭で、こういう話をして来ましたので。
恒星:恒なる星(つねなるほし)
明るさも色も位置関係も変わらない。
惑星:惑う星(まどうほし)
天球の上を立ち止まったり、戻ったり、走り出したり。
衛星:衛る星(まもるほし)
惑星の周りを衛兵のようにぐるぐる回っている。
参照記事 ここで書いています。
2018-05-22:目黒星美、世田谷、早中:太陽・月・地球の三球儀
「複雑な動き」とは何か?
恒星、およびそれによって形作られる星座は天球上の位置を変えません。
だからこそ「星座」という概念が発生した訳です。
しかし惑星は、ツーっと動いたり、止まったり、逆戻りしたりします。
なぜ惑星がそのような動きをするかというのは、長い間、人類の謎でした。
混とんとして見える世界にルールを見つけるというのは、科学の大きな役目です。
生物、化学、物理、地学、全ての分野で様々な謎が解明されて来ました。
惑星運動のアルゴリズムに関しては、コペルニクス、ケプラー、ニュートンなどによって解析されて来ました。
「理科・地学・天体」の単元は、苦手な生徒が多いです。
原因のひとつは、どこまで知識を覚えれば良いかわからず、テキストの膨大な知識を見た瞬間にげっそりしてしまうこと。
そしてもうひとつは、立体に対する高度な感覚を要求されることです。
地表から見た夜空と宇宙空間から見た地表、これを行き来して問うことで、出題者はいかようにも問題を難しくすることが出来ます。
自分が受験する学校で合格点を取るためにどこまで学ばないといけないか分からないと、「解けない感」だけを感じてしまう危険性が有るわけです。
と言う訳で、何回かに分けて解説を書きます。
現時点で頭に浮かんでいる章立ては、たぶんこんな感じになります。
記事を書いたら、リンクを追加して行きます。
天体:主観と客観 2022-05-17:天体:主観と客観:予習シリーズでは
日食と月食を完璧に 2022-05-16: 日食と月食を完璧に
星座の南中は何分後?
惑星の満ち欠けと大きさ
絶対必須の恒星に追加