算数では年号を使った出題が数多く見受けられます。 特に年度の数字の素因数分解は、知っているといないとで大きな差を生みやすいので、確認が必須です。
年号を使った出題に対しては、これまでに二回、記事にしました。
この記事では 2021が約数2個の積 ( 43 × 47 ) である事と、2025が 45の平方数である事に関連付けて、乗除の入り混じった計算の問題を<面積図>を使って整理する例題で解説しました。
この記事では2011から2019までの素因数分解と、数の性質として予想される出題の例をいくつか解説しています。
想定される出題は<素因数分解><約数の個数><約数がn個の特徴><N進法><除余算の面積図を使った解法>などです。
さて今回は、まず素因数分解の結果をまとめてみました。
これらを「即答レベルの丸暗記」までする必要は有りません。
しかし、「数回、書き写させてみる」、「連除法(スダレ算)をさせておく」、「その数字を使った例題を解かせておく」レベルの対応はやらせておきたいです。
素数であった2011から並べていますが、今年の入試では特徴の強い2016以降を見ておけば充分だと考えます。
2011 は素数
2012 = 2 × 2 × 503
2013 = 3 × 11 × 61
2014 = 2 ×19 × 53
2015 = 5 × 13 × 31
2016 = 2 × 2 × 2 × 2 × 2 × 3 × 3 × 7
2017 は素数
2018 = 2 × 1009
2019 = 3 × 673
2020 = 2 × 2 × 5 × 101
2021 = 43 × 47
2022 = 2 × 3 × 337
2023 = 7 × 17 × 17
2024 = 2 × 2 × 11 × 23
2025 = 3 × 3 × 3 × 3 × 5 × 5
2026 = 2 × 1013
2027 は素数
どこまで並べるかも迷ったのですが、
2023は17の平方数の二倍(17の倍数「17の段の九九」をスラスラ暗唱できます?)
2024は1、2、3が並ぶ綺麗な数。
2025は前の記事でも取り上げた45の平方数。
といった具合に、どれも問題作成者の心を揺らす数字です。
ということで、次の素数の2027まで書いてしまいましたが、2025までは確認しておきましょう。
さて、今年の2022という数字です。
受験する学校の難易度によって確認しておく範囲は変わります。
・登場する数字の和が 2 + 2 + 0 +2 = 6 で、3の倍数→<倍数判定>
・登場する数字が 2 と 0 だけ→<三進法の計算>
・337 で約分すると楽になる(しないと地獄)の計算問題
・約数の個数が8個になる整数のリストアップ問題(難関校受験生)
などを確認しておきましょう。