駒澤塾:中学受験の算数・理科

中学受験の算数・理科を中心に書いて行きます。駒澤が旧字体なのは検索をしやすくするためです。

999円のパルスオキシメータを買ってみた

秋葉原で999円のパルスオキシメータを買ってみました。 その性能を所有していた数千円の機種と比較してみました。 結論から言えば「充分に測定に使える」です。 

 

新形コロナウィルスは、症状が顕現化する前に他人への感染をしてしまうことに加えて、呼吸困難を感じた時には症状が悪化してしまっているというステルス肺炎が怖い病気です。 

私自身、保険が適用されるレベルの睡眠時無呼吸症候群なので呼吸に関しては人並み以上に関心が高く、早い時期から「パルスオキシメーターを入手したいな」と思っていました。 

しかし購入は控えていました。 医療機関が入手できずに困っているというニュースを見たからです。 

 2020-05-30 の記事でも「欲しいけれど、今は医療機関への供給を優先するために個人での購入は控えるべきだ。」と書いています。 

komazawajuku.hatenablog.com

ちなみに睡眠時無呼吸症候群そのものについて書いた記事が、これです。 ご家族でいびきがひどい、そのいびきが寝ている間に30秒くらい止まったりする、という方がいらっしゃる場合、ぜひとも診断を受けさせるべきです。 

komazawajuku.hatenablog.com

 

欲しいなと思いつつ、個人での購入は我慢していましたが、記事を書いた1年後、今年(2021年)の連休頃になると感染拡大の状況が落ち着き、物流も潤沢になったようなので、購入しました。 

 

私の家族は8月末までに全員が接種を終えたのですが、それまでの期間、体温と血中酸素飽和濃度の測定を頻繁にできたのは安心感を与えてくれました。 

今では測定が習慣になってしまい、全員が毎日1~2回は指にはめてピッっと測定をしています。  

 

自宅での確認にはそれで用が足りているのですが、先日、秋葉原を歩いていたら店頭に999円のパルスオキシメータが並んでいて、思わず買ってしまいました。 買うのを一年間がまんしたという事が影響したのかも知れません。 

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見た目や、作りは値段相応です。 しかし測定器としての価値は「正確な値が測れてなんぼ」です。 そこで既に持っていた物と比較してみました。 

比較の方法は人差し指と中指に2つの機械を付けて測定をし、指を逆にして数値に差異が無い事を確認するというやり方です。 

 1:同時に電源をオンにする

 2:15秒間隔で数値を確認し安定するまでの時間を確認する

 3:30秒間呼吸を止めて数値の変化を記録する

 4:呼吸を再開して数値の変化を記録する

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【実験結果】

 ☆ 999円の方は15秒から30秒くらい表示の変化が遅い

 ☆ 定常状態になった時の表示値は両機種で同じになる

 ☆ 999円の方は低酸素濃度時の警報音が無いのでつまらない

 

今年の5月連休に買った機種には血中酸素濃度93%以下で鳴る警報音の機能が付いています。 

測定をしながら息を止めると、表示のタイムラグで十数秒たった頃から数値が下がりだし、93%を割るとピーピーという警報音が鳴り始めます。 

30秒たって呼吸を再開しても十秒くらいは表示される数値は下がり続け、その後ゆっくりと平常値に戻って行くのですが、この動きも999円の機種は少し遅れが出るだけで、表示される数値そのものはほぼ同じ値でした。 

 

呼吸をギリギリまで我慢すると、血中酸素濃度は88%くらいまで下がります。 新型コロナウィルスのステルス肺炎では気づかないままで90%以下まで落ちている事があるそうですが、これって意識的に息を止めた時の「ぐふぅ、限界! もう限界!」という状況と同じという訳で、そう考えると凄く怖いです。 

 

とりあえず今回は999円の機械でも(レスポンスが遅いだけで)数値が測定できる事が分かりました。 正式な医療用の機械と比較した訳ではないですが、息を止めた時の変化がきちんと検出されましたので、まぁ良しとします。 

 

 

比較実験で何度も酸素濃度低下の警報音を出していたら「そういう遊びはやめなさい!」って家族に叱られた・・・ 

 

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