駒澤塾:中学受験の算数・理科

中学受験の算数・理科を中心に書いて行きます。駒澤が旧字体なのは検索をしやすくするためです。

立方体の切断と傾けた水槽

苦手な生徒の多い立体図形。 その中でも立方体の切断に関しては数千円もする切断模型が売られていますが、税込み110円の出費で同等の確認ができます。

 

先日の記事に写真を載せた「立方体の切断の模型」はボール紙製なのでA3プリンタで印刷するだけで作れるのですが、基本的に対面授業で使うために作ったものです。 

komazawajuku.hatenablog.com

いずれ解説書を作ってセットにして安価で頒布したいと考えていますが、欲しい人は居るかしら。

2020/05/26追記:頒布用のキットを作りました。

komazawajuku.hatenablog.com

立方体の切断に関して数千円で売られている教材には、ただ単に切った形をプラスティックで綺麗に作っただけという物の他に、透明な立方体容器の中に切断面をかたどった板を落とし込んで関係性を見る、というものがありました。

 

立方体の切断面は切り方によって三角形になったり四角形になったりしますが、その形を正確に板にしてあって、それを透明な立方体容器の中に入れると立方体の辺とどこで交わるか目で見て理解できるという仕組みです。

 

某所でその現物を見ながら考えた。

これって、水を使ったら簡単に再現できるのでは?

水は必ず水平面になりますから、立方体を平面で切断するということは、その切断面は容器に入れて傾けた時の水面の形そのものになるはずです。

容器に入れる水の量を調整することで、いろいろな切断面を再現できるはずです。

 

と言う訳で、やってみました。

 使うのは100均で売っている透明な立方体の容器です。

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切断面が正三角形になる場合

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切断面が四角形になる場合

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切断面が五角形になる場合(撮影角度の関係で、すこし見づらい)

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(撮影に使った水は終了後にスタッフが美味しく頂きました。)

 

 

立方体の切断面は六角形になる場合もありますが、これは容器にふたを付けなければ再現できません。 それはなぜでしょう?

小学生でも難関校志望の生徒なら、すぱっと理由を言葉で説明できて欲しい問題です。

 

 

 ちなみに、立方体の中に切断面の形の板を落とし込むという教材、検索してみて腰を抜かしました。 amazonで「受験脳を作る 立方体の切断の攻略」で検索してみてください。 新品は絶版らしくて、中古に1万5千円とか2万円の値段がついてました。 新品では千数百円だったはずですが、こんな値段で買う人が居るのですかねぇ。

 

更に「この商品をご覧になったお客様は・・・」を見ていたら、円の回転移動の教材にも数千円の値段が付いておるではないですか。 100均でサークル・カッターを買えば食品トレーから30分で作れます。

komazawajuku.hatenablog.com

 

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