受験学年の夏期は合否を決める天王山だと言われています。
お気づきでしょうか、今年はその時期が「今」になってしまっていることに。
例年なら小学校が長期の休みになる夏期の期間は、学習時間をまとめて取れるチャンスです。
朝7時に起きて、ゆっくりめに朝食や軽い運動をしても8時には勉強開始が可能。途中で30分の休みを入れても午前中に3時間半。
午後に4時間、夜に2時間半で一日の合計が10時間、これを40日間で400時間という勉強時間がまとめて確保できる訳です・・・が、
今年は夏休みが極端に短くなる可能性が大きいです。
ということは、例年なら夏にやっていた総ざらえができなくなります。
小学校が休校や隔日登校になって時間的に余裕のある「今」を活用できるかどうかが、来年2月の結果を大きく左右するということです。
どの塾も、まだ受験単元が出揃っていない時期ですが、通っている塾がこの時間的余裕を使ってカリキュラムの前倒しをしていないなら、今の時期に弱点の補強をしておくか否かによって、秋以降に甚大な影響が出るおそれが有ります。
具体的に何をすれば良いか、次のようなポイントになると考えます。
1: 苦手な単元を無くす
2: 解答スピードを上げる
3: ミスの削減を意識する
ミスの削減に関しては、本ブログの中でいろいろな具体策を書いて来ましたので「ミスを減らす」で検索してみてください。
その中で前倒しでさせたいのは、以下の記事の 「3)演習の丸付け時にミスの原因を一言コメントとして書く。」です。
普段なら7月の模試の結果を見て、生徒本人の意識が高まって来た夏期にやらせていることなので、今の時期に意識を高めるのは難しいのですが、一言コメントを書く余裕のある時期が今しかないとすると始めておきたいことのひとつです。
解答スピードを上げる必要性については、下記の記事を参照ねがいます。
解答スピードを上げようとすると、あせってしまってミスが増える可能性があり、自分にとってベストの速度を試行錯誤するためにも時間的な余裕のある時期の活用が重要です。
「苦手な単元を無くす」については通っている学習塾、使っているテキスト等によっても内容が変わりますので、稿を改めて書きます。