駒澤塾:中学受験の算数・理科

中学受験の算数・理科を中心に書いて行きます。駒澤が旧字体なのは検索をしやすくするためです。

二月の勝者:第7巻の裏表紙

二月の勝者 第7巻が発売されました。 裏表紙に描かれたシーンについての話を書きます。 なにげない風景ですが私は心を揺さぶられました。 

 
はい、今日の午後、漫画コーナーの平積み台の前で涙ぐんでいたヲヤジは私です。 
裏表紙のこの風景、話の流れから想定はしていました。 想定はしていましたけれど、見た瞬間にこみあげてしまいました。  狂乱の6日間から一週間たっていますが、まだ後遺症が残っているようです。

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(本を手にとってひょいっと裏返せば見える絵ですから、画像引用はネタバレにはならないと思います。)
 

2月2日の入試で2月1日の算数を見直しておくと有利になる学校がありますが、2月1日の夕方に翌日受験する生徒を集めて特訓をする際、私はかならずホワイトボードに2行の注意を書きます。
 1:答え合わせ禁止。正誤の判定も禁止。 
 2:隣にいるのはライバルでなく戦友だ。 

 

1:答え合わせ禁止。正誤の判定も禁止。
2月の試験期間に答え合わせをしてはいけない話は何度か書きました。

2月1日以降の解き直し厳禁、しかし例外も有り - 駒澤塾:中学受験の算数・理科

2月1日夕方の特訓でも、当日の問題の解き方について解説まではしますが、答えは出しません。
また「僕の答え、△△って正解ですか?」という質問も禁止しています。
と言うか「自分の答えをつぶやいただけで、その場で帰らせるぞ」と最初に脅かします。

 

2:隣にいるのはライバルでなく戦友だ。

これも以前に書いた話ですね。

komazawajuku.hatenablog.com

誤解しないでいただきたいのは、戦友として助け合って欲しい、助け合えと言うのは志望校が互いに明確になった後のことです。 クラスの中で順位を競い合うことを無条件に否定してはいません。

成績の順番に座席を入れ替えて行くというのも、目の前に具体的な目標を示してあげるという面で良い方法だと思っています。 ただしクラスの中で順位を競わせるのは、夏期講習の終わり頃まで。 ストレスの溜まる秋以降もクラスの中で順位を競わせると、生徒の心がすさみます、高い確率で重大トラブルが発生します。 

学校別コースの場合、通常の集団クラス以上にクラス内の順位を競わせるのには大反対です。 学校別コースにクラスが複数あって、その上がり下がりに目を向けさせるのは大賛成です。 クラスの上下を意識させるか、クラス内の上下を意識させるか、このふたつには大変な違いが有ると考えています。

 

隣をライバルと見るか戦友とみるかについて、講師のクラス運営と生じた結果についてたくさんの事例を見て来ました。 良い結果を生んだものも、思い出すのも嫌な事例を見たことも。 

プライバシーに触れない書き方が工夫できたらブログでも追々ご紹介して行きたいのですが、書店で裏表紙のシーンを見た瞬間、それらの記憶が一挙に噴き出してしまいました。 油断してました。 くそぉ、やられたぜ。

 

 

【追記】第8巻までのまとめ記事と、お勧めのムック本

二月の勝者「の前に読む」マンガ - 駒澤塾:中学受験の算数・理科

 

 

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