学習塾で「激励会」や「出陣式」が開かれる時期ですね。 そういった集まりで並んでいる生徒たちの顔を見渡すとき、胸に迫るものが有ります。 あのフニャフニャだった子が、あのサボリ屋が、おとなの顔になっている。 今日は中学受験による成長について、思っていること。
ウソは言いません。 小学生にも燃える子はいます。 全員じゃないですけれど。
ただ、塾や講師側が成績の低迷に対する安易な言い訳として「やる気」を使うことが有るのもたしかです。 「燃える」とか「闘志」とか「やる気」というのは物差しの無い尺度ですし、「言い逃れられた」という感想を持つ保護者様も少なくないでしょう。
中学受験というのは人生経験10年そこそこの子どもにとっては初めてのとても過酷な経験です。 ともすれば怠けたくなり折れそうになる子どもの心に真正面から向き合って、どこを褒め、どこで叱るか、十人十色であるだけでなく一日で状況が激変する、まさに「正解の無い問題」そのものです。
子どもと生活を共にし、様子を観察し、状況を一番わかっているのは保護者様。 方向性の決定権を持つのも、もちろん保護者様です。 ですが中学受験という特殊な世界に対して、多くの経験に基づく情報を多く持っているのは塾や家庭教師の講師です。 これと思える講師が居たらどこを叱り、どこを褒めるかとことん話し合ってください。 中学受験は何年もかかる大きなプロジェクトです。 本人・保護者・講師のトライアングルが上手く噛み合って動いたときのみ、最大の成果が得られます。
受験をくぐり抜けた子の多くは顔つきが変わる。 大人になる。 そんな生徒達を見て来た経験から・・・
【今年受験の保護者者さまへ】
合格発表ごとに力一杯ハグしてあげてください。 合格はもちろん、不合格の通知を受け取った時に折れそうな心を支えるのはあなたのハグです。
特にお坊ちゃまをお持ちのお母様、お嬢様をお持ちのお父様、子を思いっきりハグできる最後のチャンスかも、です。
【来年以降受験の保護者様へ】
叱ると褒めるに関して、思っていることを書きました。
思っていることが有り過ぎて、すごく長いです。