駒澤塾:中学受験の算数・理科

中学受験の算数・理科を中心に書いて行きます。駒澤が旧字体なのは検索をしやすくするためです。

回転移動は食品トレーで体験して

平面図形の単元で回転移動の問題を苦手とする生徒は多いです。 平行移動まではついて行けても回転移動になると動きがイメージできないみたいです。 実際に図形を動かしてみて体験すると実感が沸きますので、ご家庭で簡単に作れる教材を紹介します。 

 

回転移動の動きをイメージするための小道具を作るための材料は、タイトルに書いた食品トレーです。 スーパーマーケットで肉が乗っているあれです。 底の部分の平らなところを、こんな感じで切り出します。

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集団授業の教室で使っているのは、これの2倍から3倍の大きさなのですが、家庭用に小さめに作ってみました。

左上は半径 3cm に丸い穴を開けた板です。 切り出した板が右下に分けて有ります。

その中にある小さな円盤は半径 1.5cm です。

この3個のパーツで、大円の内側を小円が転がり移動する動きと、外側を転がり移動する動きが体験できます。

右側にある直角三角形2個は、ひとつが 3cm × 4cm × 5cm の直角三角形で、もう一つは一辺が 3cm の正三角形を半分に切った「60度定規」と呼んでいる形の直角三角形です。

直角三角形の転がり移動を体験させるだけならどちらか一つだけで十分なのですが、この2つの直角三角形を混同する生徒が多いのであえて2種類両方を作りました。

下にある長方形は 3cm × 4cm の寸法で、対角線の長さはちょうど 5cm です。 四角形の転がり移動には正方形が使われる場合もあるのですが、長方形の動きがわかれば正方形はその応用で考えられます。

一番下にある道具は100円ショップのダイソーで買ったサークル・カッターです。 これが無くてもコンパスで円を書いて、その線の上を普通のカッターナイフで切り出すのは容易です。

 

上の写真を撮ったあと追加で作ったパーツが4個あります。

そのうち2つは扇形で、半径 3cm で中心角が 90度 と 60度 の2種類。

あとは 7cm × 10cm の長方形と、それを切り出した残りの額縁状のパーツです。 こちらは長方形の外側の転がり移動と、内側の転がり移動に使います。

 

スチロールのトレー皿は切り出すのが容易だけど適度な強度もあり、断面が滑りにくいので転がり移動の教材として良い素材です。 昔、直径 6mm のプラスチックの弾を空気圧で飛ばすおもちゃの銃で遊んでいた頃に的として使っていました。 ・・・ちなみに、おもちゃと言っても馬鹿にできず、私の持っている精密射撃用の銃は 5m の距離から郵便切手サイズに集弾します。 

 

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